《新橋》フランス国王ルイ15世が愛した幻のコーヒー、数量限定好評販売中

幻のコーヒー「ブルボンポワントゥ」

 その昔、18世紀のフランスで、国王ルイ15世の寵愛を受けたコーヒー豆「ブルボンポワントゥ」を知っていますか。一時は栽培が途絶え、研究者の間でも〝幻のコーヒー〟とされていた逸品ですが、約10年前にUCC上島珈琲が発掘して期間限定で販売するようになり、以来大変な人気を集めています。今年も現在オンラインショップ「ほの珈琲」などで好評販売中(150グラム12960円)。「上島珈琲店No.11」(港区新橋)では19日(火)まで、1杯2500円(1日5杯限定)で、味わえます。年に一度の貴重な機会に、ぜひ味わってみてはいかがですか。

 ブルボンポワントゥは、現在世界中で飲まれている代表的なコーヒー豆の一種、ブルボン品種の原種に近い品種です。豆はとがっており、大変堅くて小さいのですが、コーヒーは非常に香り高く、フルーティなのが特徴です。口に含むと、渋味がなく、ほんのりと甘みがあり、後味もさわやか。カフェイン含有量が通常のアラビカ種の半分以下のためか、とても飲みやすく感じます。研究者や専門家の間で〝幻のコーヒー〟として語り継がれていたというのも納得のおいしさです。

ブルボンポワントゥの豆の缶を開けたときから、強い香りが漂います
自宅で入れる際には、チョコレートやフルーツと一緒にいかがでしょう

 ブルボンポワントゥのコーヒーはかつて、フランス国王ルイ15世を始めとする王侯貴族や文豪バルザックなどの芸術家など上流社会でのステータスシンボルの飲み物として愛されていました。中東イエメンからインド洋に浮かぶブルボン島(現在はレユニオン島)の海沿いの地域で盛んに栽培され、1840年頃に生産量はピークを迎えましたが、度重なるサイクロンの被害や害虫の発生などの影響で次第に減少し、ついに1942年を最後に栽培が途絶えてしまいました。

ブルボンポワントゥの豆、とがっているのが特徴

 幻のコーヒー、ブルボンポワントゥを10年前に発掘した、UCC上島珈琲の中桐理さんに話を聞きました。
 世界中の国々を周りながらコーヒーの調査を担当していた中桐さんは「幻のコーヒーのことが頭から離れなかった」と振り返ります。あるとき、偶然マダガスカル島で変わったコーヒーの木を見つけました。「これは何だ」と問うと「ブルボンポワントゥ」という答え。耳を疑いました。しかし、「レユニオン島にもブルボンポワントゥの木が残っているのではないか」と考え、1999年に現地の研究機関やレユニオン県庁と共同で、調査と再生プロジェクトを始めました。3年後、ついにブルボンポワントゥを見つけ、その中から種の特徴をよく残しているマザーツリーを選抜できたため翌年、生産農家を募集し栽培を開始。3年後の2006年に初収穫にこぎつけ、2007年から年に一度の限定販売を始めました。10年経った今では毎年9月に収穫しますが、生産数量が少なく、貴重だといいます。

復活したブルボンポワントゥの木

 今年3回目の購入という泉順子さんは「ブルボンポワントゥは、今年亡くなったコーヒー好きの主人が大好きでした」と言います。「今回は自分のため。がんばらなくてはという気持ちで購入しました」と話してくれました。

 ブルボンポワントゥのたどってきた運命や復活へのストーリーを思い浮かべながら特別な1杯を味わってみてはいかがでしょうか。

UCCブルボンポワントゥ2017

内容 UCC ブルボンポワントゥ 150グラム(豆)オリジナルボトル入り
価格 12960円(税込み)
販売期間 売り切れ次第終了
販売店 UCCコーヒー豆通販サイト「ほの珈琲」 http://honocoffee.jp/
UCC直営27店舗他
ブルボンポワントゥ公式サイト http://www.ucc.co.jp/bourbon/
問い合わせ 0120-42-2885(10時~17時、土日祝日を除く)

※上島珈琲店No.11(港区新橋6-1-11)では19日(火)まで
1日限定5杯(1杯2500円 税込み)で提供

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