バスタイム美容2017最新版! 「インバスケア」習慣がトレンドに

 お風呂でのスキンケアを伝える連載の4回目(最終回)は、今冬、トレンドになりつつあるバスタイム美容『インバスケア(お風呂保湿)』について紹介します。

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≪インバスケアがトレンドに!  キーワードは“時短・すきま美容”≫

 仕事にプライベート、家事や子育てなどに忙しい20~30代の女性を対象に調査したところ、スキンケアに十分な時間をかけることができず、効率的なスキンケアを選ぶ傾向にあることが分かりました。

 「疲れていても基本のスキンケアは欠かさない」という回答が減少する一方、「効率を重視してスキンケアを選ぶ」という回答が増加していることから、キレイでいたいけれど多忙な女性たちが求めているのは、“時短・すきま美容”のようです。

 そんな現代女性たちに適しているのが、バスタイムを賢く利用する方法。入浴中に保湿ケアを行う『インバスケア』は、角層がやわらかくなり、保湿成分が浸透しやすく効果的といわれています。お風呂の中でリラックスしながらシートマスクをしたり、傘をさしてスチームスキンケアをしたりと、今や『インバスケア』は女性たちの新たなトレンドなのです。

≪インバスケアのためのアイテムが続々登場!≫

 入浴中の保湿ケア『インバスケア』。お風呂の温かい蒸気に包まれて保湿できる、気持ちよさ、効率の良さから、多くの女性が美容やエステ行為を実践。その影響からか、今年の秋から冬にかけて、入浴中に保湿するアイテムが各メーカーから続々と登場し、『インバスケア』市場に注目が集まっています。

インバスケアのためのアイテム

入浴剤 : インバスケアの定番。ここ数年、入浴後の乾燥対策として、保湿力に着目した商品も登場しています。

保湿パック: インバスケアにぜひ取り入れたいアイテム。シートやクリーム状など、さまざまなタイプがありますが、お風呂でも使用できるようタレない、ゴミが出ない、泡タイプも登場しています。

ボディソープ: 肌を洗浄するためのボディソープも、今や保湿成分入りは当たり前。シャワーで流しても保湿成分が肌に残るものなども開発され、話題になっています。

ボディトリートメント: お風呂から出る前のぬれた肌に塗って流すだけで保湿できるボディケア用品。冬場は温かいバスルームで保湿ケアが済みます。

≪お風呂で保湿すると、スキンケア効果が高まる≫

インバスケアで、しっとりお肌に

 美容皮膚科医の青山秀和先生は、「肌の角層には、皮脂膜とNMF(天然保湿因子)、細胞間脂質の3つの保湿バリアがあります。お湯に長く浸かったり、ナイロンタオルで擦り過ぎたりすると、このバリアが壊れ、肌水分が蒸発してしまいます。出浴後10分程度以内に保湿しないと、肌は入浴前よりも乾いた「過乾燥」状態に。肌はカサカサ、パキパキになってしまうので、湿度の高い浴室で、肌に水分のあるうちに保湿ケアしておくことが重要です。『インバスケア』は入浴後の下地作りに有効です」と推奨しています。

 今年の冬は、『インバスケア』商品のラッシュが続いているので、お気に入りのものを見つけてバスタイムを賢く過ごしてみてはいかがでしょうか。

青山 秀和 先生

 赤坂ビューティークリニック 院長。埼玉医科大学病院、共立美容外科、ノエル銀座クリニックで医療に従事。渋谷美容外科横浜院院長を経て、若返りレーザーを得意とする赤坂ビューティークリニックを開院。テレビ朝日「林先生が驚く初耳学」等、メディアへの出演多数。

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