豊田通商、エジプトの風力発電事業に参画

 豊田通商とユーラスエナジーホールディングスは、エジプト・アラブ共和国で風力発電所を建設、運営し電力を販売するIPP事業に参画する。総事業費は約4億米ドルで、2019年12月に商業運転を開始する計画。同国でのIPP事業による風力発電事業は初めて。

 エジプトでは、電力需要が安定的に伸び続けると予想されており、発電所の新設や拡張工事が目立つ。また、火力発電に偏重していた電源構成にバランスを持たせるため、再生可能エネルギーの導入が推進されており、エジプト政府は2022年までに総発電量の20%を再生可能エネルギーで賄う目標を掲げている。

 今回実施する風力発電事業は、豊田通商、ユーラスエナジー、仏エンジー社、エジプト国内の建設業者であるオラスコム・コンストラクション社による事業会社「ラス・ガレブ・ウインド・エナジー」を設立。同社が事業を推進する。

 発電所建設予定地は、スエズ湾沿いのガルフ・エル・ゼイト地区。そこに262・5メガワットの風力発電所を建設し、所有。完工後20年間発電所を運営して電力を販売する。今年末に着工し、19年12月の商業運転開始を予定している。

© 株式会社鉄鋼新聞社