杉谷の不運に監督爆笑、大谷特大弾も 今季の好珍プレー集【日本ハム編】

日本ハム・杉谷【写真:田口有史】

前代未聞のサヨナラ決着、驚きのプロ初本塁打も…

 プロ野球界はシーズンオフとなり、契約更改や移籍などがニュースとなる時期だ。キャンプが始まるまで、あと1ヶ月半ほど。選手たちの華麗なプレー、手に汗握る熱い試合が早くも恋しくなっているファンもいることだろう。

 クリスマスムードも高まり、世はすっかり真冬の様相となる中で、パ・リーグオフィシャルメディア「パ・リーグTV」では各球団の珍プレー好プレーを集めた動画を公開中。ここではパ・リーグ6球団の珍プレー好プレー3傑を独断でピックアップし紹介していきたい。今回は、大谷翔平投手のエンゼルス移籍が決まった日本ハムだ。

【珍プレー】
(3)栗山監督も笑いを堪えるのに必死…
 5月19日のオリックス戦。不運は日本ハムのムードメーカーである杉谷拳士を襲った。この日1軍昇格を果たした杉谷は即スタメンのチャンスを掴んだ。その第2打席。オリックス先発・山田のボールを捉えた打球は、杉谷自身の左膝に直撃する自打球に。苦悶の表情を浮かべて倒れこみ、心配した栗山監督もベンチを飛び出す事態に。ただ、そのキャラクターのせいか、ベンチに戻った指揮官は必死に笑いを堪えていた。

(2)前代未聞のサヨナラ決着
 8月17日のロッテ戦。本拠地の札幌ドームで行われた試合は延長11回にもつれ込む大熱戦となった。だが、その決着は、あまりにもあっけないものに。7?7で迎えた延長11回1死一、二塁で打席には松本。1ボールから、ロッテの左腕・松永が二塁に牽制を投じたが、これが悪送球に。前進守備を敷いていた中堅の荻野貴も捕れずに、打球は中堅フェンスまでコロコロ…。その間に二塁走者の岡がサヨナラのホームを踏んだ。

(1)ビックリ…“ファウル職人”中島卓のプロ初本塁打
 7月30日のソフトバンク戦。2-4と2点ビハインドで迎えた6回、先頭で打席に入った中島卓が、ソフトバンク武田の真っ直ぐを捉えた打球は右翼フェンスを越え、ホームランテラス席へと飛び込むソロ本塁打に。身長176センチと小柄な中島卓の武器といえば、巧みなバットコントロールによってファウルを連発する、その粘り。プロ9年目、723試合2287打席目で飛び出した初本塁打というサプライズに「パ・リーグTV」でも「失礼を承知で…これは珍プレーに分類」としている。

近藤健のレーザービーム、大谷は規格外の超特大弾

【番外編】
 MLBスカウト大苦戦…
 エンゼルスへの移籍が決まった大谷翔平投手。今季、日本ハムの試合には、大谷獲得を目指し米メジャー球団のスカウト、編成担当者が数多く視察に駆けつけた。その一投一打に熱視線を送る一方で、メジャースカウトらは日本のファン独特の野球文化である「ジェット風船」にも挑戦。だが、初挑戦では難しかったのか、上手く飛ばずに苦笑いを浮かべるスカウトたちであった。

【好プレー】
(3)近藤健介のレーザービーム
 4月12日のソフトバンク戦。本拠地札幌ドームでの一戦の7回2死一、二塁でソフトバンク川島が宮西から放った打球は右前へ。前方でダッシュしてきた近藤健は捕球、素早いステップを踏むと、思い切りバックホーム。矢のような送球はワンバウンドで捕手・清水のミットへと収まった。二塁走者は俊足の上林だったが、間一髪のところでアウト。今季、離脱するまで打率4割超をマークしていた近藤健だが、守備でも輝きを放っていた。

(2)大田泰示の「ザ・キャッチ」
 8月27日の楽天戦。敵地Koboパーク宮城での試合の4回だった。先発の上沢が投じたスライダーを、楽天アマダーが捉えた打球は左翼への大飛球に。巨人から今季日本ハムに移籍した左翼・大田はフェンス際まで走ると、タイミングを合わせてジャンプ。打球がスタンドへと飛び込もうとするその瞬間、ギリギリのところでボールを掴み取った。危うく本塁打となるところを救うスーパーキャッチだった。

(1)大谷翔平、規格外の本塁打
 8月14日、京セラドームで行われたソフトバンク戦。5-1とリードして迎えた9回先頭で打席に入った大谷は、2ボールからの中田賢一の3球目をガツン。打球は一直線に中堅方向へ。ぐんぐんと飛距離を伸ばすと、なんと京セラドームの中堅スタンド5階席まで届く衝撃の超特大弾。大谷の規格外のパワーが凝縮された一撃だった。動画内には取り上げられていないものの、驚愕の一撃、そして来季からの活躍を祈念して選考した。

(Full-Count編集部)

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