山岳遭難や広域災害の初動をドローンの“耳”と“目”で
■“助けを呼ぶ声”を頼りに捜索効率を向上
NTT-ATシステムズとiROBOTICSの共同研究では、 この期待に応えるべくドローンの耳と目を進化させたレスキュー支援システムの実用化をめざす。共同研究では、 マルチコプターが発する高騒音のもとにおいても、 被災者や遭難者の助けを求める声を聞こえやすくするノイズキャンセラの実用化させる。
これによって映像に加えて音の情報を加えた調査や支援が可能となり、 インフラが途絶した状況でも広域の安否確認を迅速に行えることが期待される。
■空撮画像から捜索対象領域を抽出
共同研究では、 大量の空撮画像を容易な操作で高速で解析し捜索活動を支援することを目指す。
ドローンで空撮された高精細で多数の画像により広域の調査が可能になってきている。 生存者を発見するには、 大量の画像情報を分析するノウハウが求められており、 これに伴って捜索者の負担を軽減する。
実証実験について
期間: 平成29年12月15日~平成30年3月31日
場所: ドローンフィールドKAWACHI(茨城県河内町)
内容: 1. ノイズキャンセラ装置の試作およびチューニング
2. 空撮画像の分析ソフトウェアの試作