スカイシーカーが福島県葛尾村にてドローンによるイノシシの生態調査を開始 (株)スカイシーカーは(株)アルサと共同で12月13日より福島県葛尾村にてドローンによるイノシシの生態調査を開始した。

原発福島第1原発事故から6年、居住困難地域となった福島県葛尾村で産学官連携のドローンによる復興まちづくりを考える

 (株)スカイシーカーは2017年8月9日にDJI JAPAN、 日本大学工学部とドローンを活用した生態系調査、 社会インフラや環境保全と防災、 物流などの技術開発と、 その社会実装に向けた連携・協力に関する合意書を締結、日本大学工学部は福島県葛尾村と「葛尾村の復興まちづくりに係る包括連携協定」を 2015年5月15日に締結し、 以来緊密な連携のもとロハスの工学を基軸とした復興まちづくりを進めてきた。

 東日本大震災時の原発事故のため福島県葛尾村は居住困難地域となり、 6年が経過した現在、約200名の村民が居住を再開しているが、 村では長期間人が生活していなかったためインフラ整備も遅れ、 イノシシといった害獣が住宅のすぐそばにまで出没するようになり、 人々の暮らしに多大な影響を与えている。 
 このような現状を背景に、ドローンを活用した葛尾村の復興まちづくりに向けた連携を強化するため、「無人航空機ドローンを活用した葛尾村の復興まちづくりに関する協定」を 2017年9月26日に締結にいたった。

 協定では、①河川をはじめとする地表水と流れの実態調査に関すること、②村内の植生や動物をはじめとする生態系の実態調査に関すること、③村内の橋梁をはじめとする社会インフラや住宅等の実態調査に関すること、④これらの実態調査を可能とする操縦士の育成に関すること、⑤ドローンに関る村内の住民等への普及啓発 に関すること、⑥その他、 医療、 介護、 防災、 物流等村内のニーズに合わせた研究開発の実施に関することが明記され、これらについて研究開発を進め、 社会実装することを目的としている。
 今回、(株)スカイシーカーと地元企業(株)アルサが共同し、 第1回目となるドローンによるイノシシの生態調査を12月13日、実施した。

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