古河電工産業電線、風力発電向けを強化 コネクタとセット販売

 古河電工産業電線は風力発電分野での提案を強化している。発電機のタワー向けや羽根の後部にあるナセルと呼ばれるボックス向けの内部配線とセットで、同じ古河電工グループの送配電機材メーカーである古河電工パワーシステムズ(本社・横浜市青葉区、社長・西山秀美氏)が手掛けるコネクタを営業。工事現場での作業性を高める提案を進めている。

 古河電工産業電線では建設用電線を中心とする汎用線と、配電盤用の電線などの機能線の2本柱で事業を展開。高付加価値な機能線事業の幅を配電盤向け以外の領域でも広げていくため、風力発電向けなどの分野にも注力している。

 風力発電関連の市場は今後成長が見込まれるほか、品質や技術による付加価値が重視される。併せてこれまで配電盤向けの電線などで培ってきたさまざまなノウハウを活用しやすい。

 同社では2016年から柔軟性が高い可とう性難燃ポリエチレンケーブル(LMFC)や耐捻回性に優れるキャプタイヤケーブルに、設計の工夫で電線の接続しやすさを高めた古河電工パワーエレクトロニクスのプラグインコネクタをセットにして供給している。今後もさらに注力する方針。

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