ドムドムバーガー再出発 本拠厚木に6年ぶり新店

 ホテル事業などを手掛けるレンブラントホールディングス(HD)などは今月、7月に事業買収したハンバーガーチェーン「ドムドムハンバーガー」の新店舗を本拠地の厚木市内にオープンさせた。「ドムドム」新店舗は約6年ぶりで、競争が激しいファストフード業界で個性を打ち出し、再出発を図る。

 ドムドムは、1970年開業の日本初のハンバーガーチェーン。歴史あるブランドだったが、親会社ダイエーの業績悪化を受け、近年は店舗撤退が相次ぐなど不振に陥っていた。そうした中、同HDと新生銀行が、それぞれの投資会社を通じて共同出資した「ドムドムフードサービス」(同市)が7月、ダイエーの100%子会社「オレンジフードコート」からドムドムの事業を譲り受けていた。

 再建に乗り出す中、小田急線本厚木駅から徒歩3分の立地で8日にグランドオープンした「厚木店」(同市中町3丁目)が新規出店第1号に。赤を基調とした看板には店のキャラクター「どむぞうくん」を配し、店内はカウンター上の赤い天井を太陽に見立てるなどユニークな空間を演出した。

 オープン前の7日に行われた報道関係者向けの発表会では12月から投入した新商品も紹介。根菜を練り込んだ鶏つくねにレンコンの素揚げをはさんだ「根菜鶏つくねバーガー」、肉厚ふわふわの卵焼きをバンズではさんだ「厚焼きたまごバーガー」と個性を打ち出す。

 同社では今後、コンセプトの明確化や往年の人気メニューの復活などを通じてブランド力の向上を急ぐ方針。オープンキッチンやソファを配したカフェ風の店作りなどにも取り組む考え。新規出店は、来年度以降、年間5〜6店のペースで継続するという。

 15日には、静岡県浜松市内の商業施設内に新店舗がオープン。ドムドムブランドは37店舗(うち直営28店舗)となった。

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