石油火災時の連携、合同訓練で確認 横浜海上防災基地

 石油コンビナート火災を想定した訓練が12、15の両日、横浜市中区の横浜海上防災基地で行われた。京浜工場地帯の自衛防災組織と海上保安庁、市消防局の3者が初めて連携し、万一の際の対応力を高めた。

 訓練は横浜海上保安部と鶴見消防署のほか、12日は大黒神奈川共同防災センター、15日は安善町共同防災組織が参加。いずれも消防庁が主催した技能コンテストで総務大臣賞を受賞したことから、今回の連携訓練が実現した。

 50人規模で行われた15日の訓練では横浜海保の消防船「ひりゆう」が市消防局の大口径ホースを使って巨大なタンクに海水を入れ、自衛防災組織が所有する大型化学高所放水車がくみ上げて放水する流れを確認した。市消防局の消防艇「よこはま」でも同様にホースをつなぎ、連携を深めた。

 市消防局は「異なる組織が連携を図るという目的は達成できた」。横浜海保は「今後とも連携を深めていきたい」と話していた。

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