絶滅危惧種を守ろう 小田原でレッドデータ生物の企画展

 絶滅の危機にある動植物について考える企画展「レッドデータの生物〜知って守ろう神奈川の生き物たち」が、県立生命の星・地球博物館(小田原市入生田)で16日から開催される。県内の生物たちの生息環境を紹介し、絶滅を防ぐためにデータを集め活用する大切さを訴える展示になっている。来年2月25日まで。

 レッドデータとは、絶滅の恐れのある動植物の生息状況情報をまとめたもの。県版は1995年に初版、2006年に改訂版が出版された。本年度から調査対象を海水魚や無脊椎動物にも広げた再改訂に向けての準備が始まっている。

 同展では、「県レッドデータ生物調査報告書2006」に基づき、県内163種の動植物について標本(模型含む)231点と解説パネル30点を展示。それぞれの生物の生息を脅かす要因を「都市化」「人為捕獲」「生息地と産卵場所の分断」などこまかに記し、絶滅危惧種であることを示すことで開発者が生息地の保全措置を取った事例も紹介されている。

 入場無料(常設展は一般520円ほか)。月・火曜(12月26日、1月8日、2月12日を除く)と12月28日〜1月4日、1月10日、2月14日は休館。問い合わせは電話0465(21)1515。

© 株式会社神奈川新聞社