相鉄100周年記念で展覧会 25日まで横浜高島屋

 相鉄グループ創立100周年を記念した展覧会「いま、むかし、みらい 大相鉄展」が16日、横浜駅西口の横浜高島屋(横浜市西区)で始まった。相模鉄道と沿線に関する100年の歴史を写真パネルや資料で紹介しているほか、「仮想現実(VR)ゴーグル」を使って運転席からの走行風景を楽しめるなど、多彩な内容となっている。相鉄グループと神奈川新聞社の主催で25日まで。

 18日に100周年を迎える相鉄グループは、横浜と県央地域を結ぶ相模鉄道を中心に、沿線開発などさまざまな事業を進めている。2019年度下期にJR線、22年度下期には東急線と直通運転を開始する予定だ。

 会場では、沿線の街の変遷や横浜駅西口の変容、駅と車両の歴史、相鉄グループの取り組みを写真と資料で伝えている。社員が作った二俣川駅付近などのジオラマや鉄道信号機、踏切非常ボタンも展示している。

 人気を集めたのがVRゴーグルのコーナー。運転席の感覚を味わえ、走行中の風景や開通前の相鉄とJR直通線のトンネル内を見ることができる。沿線の横浜市泉区に住み、鉄道が大好きという高校1年の千葉貴裕さん(16)は「走っている風景は迫力があり、運転士になった気分でうれしかった」と話していた。

 また、事前抽選で選ばれた人は運転士訓練用のシミュレーターで運転操作を体験し、歓声が上がった。ホームから線路に物が落ちた際に活用する「安全拾得器」も使え、子どもたちが楽しんでいた。

 初日は相鉄ホールディングス・林英一社長、高島屋・木本茂社長、神奈川新聞社・並木裕之社長によるテープカットが行われた。林社長は「相鉄グループへの親しみと横浜と沿線の街に対する愛着をあらためて感じてほしい」とコメントした。

 入場無料。午前10時〜午後8時。20〜24日は午後8時半まで。最終日は午後6時まで。会場では期間中、枚数限定で相鉄線の車両をデザインした記念硬券を配布している。問い合わせは、相鉄お客様センター電話045(319)2111。

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