故・市川森一さん脚本「親戚たち」 映画にリメークへ 諫早舞台19年にも

 日本のテレビドラマ界をけん引した諫早市出身の脚本家・故市川森一さんが故郷の同市を舞台に描いたドラマ「親戚たち」の映画化が決まった。来年9月から同市を中心に撮影する予定で、2019年春の全国公開を目指す。

 ドラマは市川さんが脚本を書き下ろし、1985年にフジテレビ系で全13回放送。同市出身の役所広司さんが主演し、諫早の美しい街並みを舞台に繰り広げられる人間ドラマを描いた。

 ドラマ放送から30年以上たった映画化について、市川さんの妻・柴田美保子さんは「故郷諫早の市川の思い描くイメージが、市川とともによみがえってくるような気がして、とてもうれしく楽しみです」としている。

 「ペコロスの母に会いに行く」(2013年)を手掛けた諫早市出身の映画プロデューサー、村岡克彦さん製作総指揮で、「池島譚歌(たんか)」(同年)の荻野欣士郎監督がメガホンを取る。脚本は市川さんの妹で脚本家の市川愉実子さんが担当。

 来年4月には、長崎と東京で製作発表記者会見を開く。キャスティングはこれからで、長崎市内でのオーディションも予定している。

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