タバコのヤニや歯の汚れをキレイにするには

思い切ってお口の中の大掃除として、歯についたタバコのヤニを落としてみてはいかがでしょうか?

いよいよ今年も残りあとわずかとなりました。新年を新たな気分で過ごすために、必要となってくるのは、やっぱり「大掃除」ですね。

口の中で言えば愛煙家の方が気にすることの多い、「たばこのヤニ」でしょうか?普通に磨いているだけでは、なかなかきれいに落とすのが難しいこの「たばこのヤニ」ですが、歯医者さんで特殊な機械を使うことによって比較的簡単に落とすことができるって知っていましたか?今回は「たばこのヤニ」や「しつこい歯の汚れ」の落とし方について解説します。

しつこい歯の汚れがある場合……

あまりにしつこい汚れの場合には「PMTC」では、落とすのに大変なことがあります。一部の歯医者さんでは、たばこのヤニや着色汚れを落とすために専用の機械を持っていることがあります。しつこいヤニを落とすためには、水と塩の超粒子をジェットのように勢いよく歯に吹き付けてヤニを落としていきます。使われる超微粒子はしょっぱい味がします。

<歯医者さんで行なうジェットクリーニング>

費用

健康保険は使えませんが、おおむね3000円から1万円程度

メリット

自分では絶対に取ることの出来ない汚れが歯の裏側までピカピカになる。汚れを取ると今までくすんでいた歯が本来の白さを取り戻してキレイになる。

デメリット

ジェットタイプのクリーニングの機械があるかどうか確認しなければならない。歯医者さんにはなかなか行きにくい。

<実験>

左がジェットクリーニングする前、右がジェットクリーニングした後です。時間は2分程度で表面の黒ずみだけをきれいに落とすことができました

それでは実際に、しつこいヤニをどのように落とすことが出来るのかテストしてみます。まず用意したのは、10円玉です。これでたばこのヤニや歯の汚れがどのように取れるか見てみましょう。

10円玉を半分に分けて左がクリーニング前、右がクリーニング後です。比較的新しい10円玉を使用したのは、古くて真っ黒になった10円では、研磨力が弱いためかなかなか落ちない……。逆に言うと強ければ歯を傷めてしまう可能性がありますからこの程度が最適なのです。

実際にクリーニング後を見てみてもかなりきれいになっているのが良く分かります。粉を水で吹き付けているので細かい段差の部分の隅にもきちんと粒子が当たり黒ずみを取り除いています。長時間は使用しないので歯の表面に使用してもほとんど歯を削るようなことは無いので安心して使用できます。

自分でやってみる?

歯医者さんできれいにする程でもない場合、自分で出来る方法があります。それは歯磨き粉を使用する方法です。但し、たばこのヤニを強力に落とす効果が高い歯磨き粉ほど歯に対する研磨作用が高いため、連日の使用は控えるほうがベターです。

<自分で行なう方法>

ドイツ生まれのブランド「セッチマはみがきW」は歯の汚れやたばこのヤニを落とす作用が高いため、毎日のケアに使用するのではなく、週に2~3回、もしくは汚れが気になったときに使用する研磨作用も高い歯磨き粉です。(小売希望価格 504円)

 

費用

ヤニ落とし用歯磨き粉、おおむね500円から3000円程度

メリット

わざわざ歯医者さんまで行かなくてもいい。うまく出来れば何度でも自分できれいにすることが出来る。

デメリット

歯と歯の間や細かいところはあまりキレイにならないこともある。どの程度磨いたらよいのか分からず、擦りすぎて歯を傷めてします可能性もある。

<実験>

「セッチマはみがきW」を歯ブラシにつけ、2分程度磨いてみた。歯ブラシが真っ黒になるほどすぐに汚れが取れ始め2分も磨けばこの通り!

今回著者のオススメは「セッチマはみがきW」、商品の説明文に「清掃作用が高いので週に2~3回、もしくは汚れが気になる時にお使いください。」と書いてあります。毎日使うには研磨作用が強すぎるとも考えられますが、たばこのヤニを落とすにはこのくらいでないと効果が無いため、実験しました。

結果は左が磨く前、右が磨いた後です。かなりキレイになっています。歯医者さんで行なうものと比べても、黒ずみを落とす力はほとんど変わりません。しかし歯医者さんで行なうジェットクリーニングに比べると細かい段差などの部分には少し黒ずみが残っている感じもします。

歯磨き粉を利用して自分でたばこのヤニを落とそうとするときは、1度にきれいにしようと考えず、説明文の通りに週に2~3回程度の使用に抑え、少しずつ汚れ落ちを確認しながら使用したほうが安全で確実に落とすことが出来るでしょう。ブラシの動かし方などは「効率的な歯磨きの方法とは?」などを参考にしてみてください。

自分で行なう場合には、平面の部分は比較的簡単に落とすことができますが、歯と歯の間の少し窪んだ部分や段差などの着色などが気になる場合には、歯医者さんで行なってもらったほうが安心で確実です。

(文:丸山 和弘)

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