あぜに連なる6000灯 土谷棚田LED点灯 長崎・松浦

 「日本の棚田百選」の一つとして知られる長崎県松浦市福島町の土谷棚田で17日夜から、あぜに設置した約6千個の発光ダイオード(LED)ライトの点灯が始まった。オレンジ色と青色の幻想的な光が冬の棚田を彩っている。来年1月6日夜まで。

 土谷棚田は福島町の西側に位置し、海岸線に続く斜面に約400枚の田んぼが広がる。約3千個の灯籠を並べる火祭りで知られ、県内外から多くの観光客が訪れる町の名所となっている。

 点灯イベントは、福島町の若手でつくる「NEW WAVE fukushima event crew」(川浪勇太代表)主催。空気が澄んで、イルミネーションが楽しめる冬に棚田の美しさを感じてもらおうと、昨年度に試験的に点灯。秋の火祭り後に別団体が初めて実施し、好評だったことからクリスマスや帰省シーズンに合わせて開いている。

 日が落ち、闇が包み始めると、ライトがオレンジ色に自動点灯。30分ごとに青色と交互に色が変わる光景を楽しんでいた。  「NEW WAVE」のメンバー、川浪真一さん(32)は「福島の魅力を感じてもらう企画。ぜひ冬の棚田の美しさを見に来てほしい」と話している。

夕暮れ時に点灯し、冬の棚田を彩る約6000灯のLED電灯=松浦市、土谷棚田

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