国内最大級の物流施設 川崎・東扇島に建設へ

 ラサール不動産投資顧問と三菱地所、NIPPOの3社で共同出資する特定目的会社が、川崎市川崎区東扇島に国内最大級の物流施設「ロジポート川崎ベイ」を建設する。今月15日に着工し、完成は2019年5月末を予定している。

 物流施設は敷地面積約13万4800平方メートルに国内最大級となる延べ床面積約29万6700平方メートルの5階建ての建物を建てる計画。傾斜路を使ってトラックが各階に乗り上げるランプウェイを2基設け、大型車128台の待機スペース、一般車916台が収容できる駐車場も整備する予定。

 各フロアをテナントのニーズに応じて分割利用できる。冷凍冷蔵設備にも対応でき、停電時に72時間対応できる非常用発電設備も導入する予定。

 物流施設は、最寄りの首都高湾岸線の東扇島出入口まで約1・5キロと近い。三菱地所は「大消費地である東京、横浜へのアクセスに優れ、首都高湾岸線を経由して各高速道路を使い広域への輸配送もカバーできる」と立地の優位性を強調している。

 物流・港湾施設が集積する東扇島と内陸部を結ぶルートは現在、川崎港海底トンネル(東扇島〜千鳥町)しかないが、23年度には「臨港道路東扇島水江町線」が完成し、交通環境の改善も期待されている。

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