フェライト系ステンレス鋼板、JFEが品ぞろえ拡充 新鋼種を追加

 JFEスチールは18日、フェライト系ステンレス鋼板のラインアップを拡充したと発表した。最も耐食性に優れる上位品種をベースにコストを抑えた中位品種「JFE443MT」を開発。建築物に設置する温水器タンク向け、沿岸部の建築向けなどで拡販を目指す。

 新商品はすでに初受注し、数年後に月数百トンの販売を目指す。

 新商品は、2005年に商品化した汎用品種「JFE443CT」より耐食性に優れる一方、16年に開発した高耐食性の上位品種「JFE445M2」よりコストを抑えた。耐食性とコストのニーズによりきめ細かく対応できるようになった形。

 今後は一連の製品群を「JFE443ファミリー」としてシリーズ化し、建築や産業機械、輸送車両・機器、厨房機器など幅広い分野でさらなる需要を捕捉したい考え。

 同製品群の生産拠点は東日本製鉄所千葉地区(千葉市)。

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