リオ・ティント、鉄鉱山の自動運行トラックを拡充 コマツ、キャタピラー製有人機を切り替え

 英豪系資源大手リオ・ティントは18日、西オーストラリア州で展開する鉄鉱石事業で、鉄鉱石を運搬する自動運行無人トラックを拡充すると発表した。来年から2019年にかけて、コマツ製とキャタピラー製の既存有人トラックを自動運転に順次切り替える。

 自動運行トラックは、操業コストの低下だけでなく、安全操業にも大きく貢献する。リオ・ティントは西豪州で運行する約400台のトラックのうち、約20%を自動運転に切り替え済み。コマツ、キャタピラー製の既存トラックの切り替えによって、同比率は30%を超える。

 今回、自動運行システムを新たに搭載するコマツ製トラックは西豪州ピルバラ地区のブロックマン4鉱山で運行する29台。19年半ばまで切り替えを完了する。キャタピラー製はマランドゥー鉱山で運行する19台。キャタピラー製の自動運行は今回が初めてで、19年末までに搭載を完了させる。

 鉄鉱山で稼働する鉄鉱石運搬用トラックを自動運転に切り替えると、1台当たりの運行コストが15%程度低くなるという。リオ・ティントは生産性向上の一環として、自動運行トラックの比率を19年までに50%以上に高める計画。コマツ製などの切り替えはこの一環。

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