外国人ブロガーお茶体験ツアーを実施  静岡県茶業会議所

  公益社団法人静岡県茶業会議所は11月15日、外国人女性ブロガー4人を静岡県森町に招き、彼女らにさまざまな静岡茶体験を楽しんでもらった。

  町内にある静岡茶販売店「おさだ苑」では、ブロガー自らが抹茶をたてるという体験を行なった。オーストラリア人ブロガーは、「抹茶の上に細かい泡を作るのは、技術が必要なのですね」と少し驚いた様子だった。

  次に訪れたのは、七五三真っただ中の「遠江国一宮 小国神社」。参道脇のことまち横丁では、高級抹茶入りわらび餅を食べながら、3種類のお茶を飲み比べ。その後、小国神社本堂にて、ブロガー全員が初めてという正式参拝を経験し、別室で打田文博宮司から、小国神社とお茶の関係を聴いた。

お茶体験を楽しむ外国人ブロガーら=11月15日、静岡県森町

 

  ツアー参加ブロガーは、小国神社から神せん茶と夫婦箸を、参道脇のヤマチョウ鈴木長十商店からは急須を、神社敷地内にある「遠州みもろ焼 別所窯」からは湯飲み茶わんを、森町役場からは特産品である次郎柿と柿ワインなど、サプライズギフトを受け取った。

 4人のブロガーはツアーの様子を、自身のSNS(facebook, twitter, Instagram, Youtubeなど)に、その日のうちに何度も投稿した。

 このツアーは、株式会社共同通信デジタルが運営する外国人のコミュニティーサイト「City-Cost.com」を活用して、静岡県茶業会議所が「外国人に静岡茶をPRする」ことを目的に取り組んでいる施策の一つで、今回のツアーは第2弾。後日、ブロガーはCity-Cost.comにもブログ掲載している。

  City-Costは「日本における外国人の生活をサポートする」というコンセプトで、2014年末に立ち上げたコミュニティーサービス。ユーザー登録した外国人がブログ投稿できる機能のほか、土地勘の無い外国人のために地図上に飲食店や施設、観光スポットなどを共有できるコーナーや、日本の生活で困ったことや質問を投稿できるQ&Aコーナーなどがある。

 外国人が投稿し合うことで情報が蓄積され、コミュニティーが拡大。サイトの閲覧は無料。日本に住む外国人の体験記事はボリュームもあり、内容が深いため、大手海外メディアに引用されている。また、日本の生活情報だけでなく、観光情報も投稿されるため、訪日外国人からのアクセスも増えている。

 (共同通信デジタル 杉本英之)

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