指揮官をジェンナーロ・ガットゥーゾに代えても状態が上がらない。いったいミランはいつからこれほど弱くなってしまったのか。
断定することは難しいが、落ち込み始めたのはFWズラタン・イブラヒモビッチとDFチアゴ・シウバが退団した2012年あたりからではないだろうか。当時チームの柱だった2人の放出からミランの陣容は一気に地味なものとなり、崩壊がスタートした。
伊『Calciomercato』が注目しているのは、イブラヒモビッチ退団後にミランが獲得してきたセンターフォワードの選手たちだ。ジャンパオロ・パッツィーニ、ボージャン・クルキッチ、マリオ・バロテッリ、アレッサンドロ・マトリ、フェルナンド・トーレス、マッティア・デストロ、カルロス・バッカ、ルイス・アドリアーノ、ジャンルカ・ラパドゥーラ、ニコラ・カリニッチ、アンドレ・シウバの獲得にミランは1億5000万ユーロもの資金を投じてきたが、同メディアはイブラヒモビッチ退団以降頼れるセンターフォワードがいないと嘆いている。
イブラヒモビッチはミランで通算85試合56得点の成績を残しており、その存在感は絶大だった。退団後最も得点が期待できたのは間違いなくバッカだが、ミランはすでにバッカを手放している。同メディアはバッカを納得させられなかったことも大きな失敗と伝えており、ミランの前線が機能していないと厳しい指摘をしている。
なかなか得点を決められないカリニッチ、アンドレ・シウバは批判が避けられず、イブラヒモビッチの穴は今も埋まらないままだ。