三菱マテ子会社の品質不正、三菱伸銅の顧客6割で安全確認

 三菱マテリアルは19日、2子会社の品質問題に関する安全性確認の進ちょく状況を発表した。三菱伸銅では黄銅条・銅条で不適合品を出荷した可能性がある全29社への連絡を完了。そのうち一定の安全性が確認されたのは、18日現在で約6割に当たる17社となった。12社についてはまだ確認がされていない。

 三菱伸銅で一定の安全性が確認された17社のうち顧客サイドで安全確認を完了したのは6社、顧客で当面の問題はないと判断しているが検証を継続しているのは11社だった。

 三菱電線工業ではシール材について検査の一部を実施しなかった行為により、不適合品を出荷した顧客の範囲が広がる可能性が判明。改めて出荷先の特定作業を実施している。現在までに全2万1400アイテムのうち90%まで特定作業が進ちょく。一部検査の不実施によって不適合品を出荷した可能性のある顧客は現段階で約230社としており、12月末までの特定作業の完了を目指している。

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