認知症正しく知って 読み聞かせなどサポーター講座 愛野小

 子どもらに認知症への正しい知識を身に付け理解を深めてもらう「認知症サポーター養成講座」がこのほど、雲仙市立愛野小(寺田三千裕校長、447人)であった。5年生76人が講座や寸劇を通じて学び、自分にできることなどを考えた。

 サポーター制度は、厚生労働省が進める啓発事業の一環として2005年度から実施。市福祉課や市地域包括センターが毎年、市内の小中学校で養成講座を開いている。

 同校では職員が児童向けの冊子を使いながら、認知症の仕組みや症状などを解説。年を取るほど認知症になる可能性が高くなることに触れ、「高齢化社会の中、正しく理解して支えてあげて」と呼び掛けた。

 認知症の祖母と孫の交流を描いた絵本の読み聞かせや、高齢者と同居している家族を題材にした寸劇を披露。受講後、児童はサポーター認定の証しとしてオレンジリングを受け取った。

 児童を代表して梅澤直希君(10)、大江柚季さん(10)、松本琉花さん(10)が「劇などで認知症のことがよく分かった。学んだことを生かして優しく接したい」などとお礼を述べた。

読み聞かせで認知症について学ぶ児童=雲仙市立愛野小

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