グランプリは横浜発着 セレブリティ「日本一周」受賞

 日本外航客船協会(JOPA)は19日、「クルーズ・オブ・ザ・イヤー2017」の授賞式を都内で開いた。グランプリは米客船運航会社セレブリティクルーズの日本総代理店を務めるミキ・ツーリスト(東京都港区)のクルーズ商品「セレブリティ・ミレニアムで航(ゆ)く『日本一周クルーズ』」が選ばれた。

 今年で10回目。応募や推薦があった20点のうち、優秀賞4点、クルーズ商品以外を対象にした特別賞2点が受賞した。

 セレブリティ・ミレニアム(9万1千トン)の自主運航での日本一周クルーズは初めての実施。春は4月22日から30日まで、秋は9月24日から10月4日まで横浜発着で運航した。2018年も引き続き横浜を拠点に日本発着クルーズを実施することも受賞理由に挙がった。

 授賞式で、選考委員長の池田良穂大阪府立大教授は「今年の商品はいずれも集客がうまくいっているのが特徴で、選考に苦労した。グランプリは、ゴールデンウイークを外れた普通の時期や、秋も満船にしたことを評価した」とたたえた。ミキ・ツーリストの百武達也クルーズカンパニー長は「グランプリにセレブリティが入ることを大変光栄に思う。日本発着に加え、海外を拠点にしたクルーズ振興に貢献していく」と喜びを語った。

 優秀賞のうち2点は、横浜を母港にする日本最大の客船「飛鳥2」(5万142トン)のクルーズが受賞。郵船クルーズ(横浜市西区)の「飛鳥2『TAKARAZUKA ON ASUKA2』」は宝塚歌劇団と初のコラボを実現。初乗船の客が全体の6割、50歳以下の乗船客が5割を占めたことが高く評価された。

 郵船トラベル(東京都千代田区)の「飛鳥2で航く『春の新宮・高知・別府クルーズ』」はアジアからの誘客を強化し、台湾やインドネシアから集客したことを受賞理由として挙げた。

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