2015-16シーズンまでは“ベタな”デザインだったカーンのユニフォーム。
しかしキットサプライヤーが昨季からUmbroに変わるとエンブレム、メーカーロゴ、スポンサーロゴが絶妙なバランスで配置され、モダンでスタイリッシュなユニフォームに生まれ変わった。
2017-18シーズンのユニフォームもその流れは継続し、Umbroがユニフォームファンに支持される理由がよく分かるようなデザインに仕上がっている。
リーグではここ4試合勝星がなく順位も後退気味。昨季のような残留争いを回避するためにも勝利が欲しいところだが、次の試合は20日にアウェイでのパリ・サンジェルマン戦。かなり厳しい相手が待っている。
SM Caen 2017-18 Umbro Home
ブルーとレッドが伝統のホームユニフォーム。この色は過去に合併したチームから引き継いでいるのだが、カーンの街が属するカルヴァドス県の旗や紋章も同じ色。胸のメインスポンサーは、チーズやヨーグルトなどの乳製品ブランド。
ヴァイキングの顔が強烈なインパクトを放つエンブレム。カーンはエンブレムのデザイン変更が多く、このヴァイキングで9代目となる。カルヴァドス県はノルマンディー地域圏に属しているが、9世紀に北欧から流入したヴァイキングがノルマンディーの歴史に大きく関わっている。
パンツはレッド、ソックスはブルーをそれぞれ基調。ソックスは前面にメーカーロゴ、背面にはチーム名が入る。
背面にはスポンサー“SOS MALUS”(自動車保険)のロゴが入っている。
SM Caen 2017-18 Umbro Away
ライオンの透かしプリントが特徴的なアウェイユニフォーム。色は「薄いピンク」や「薄いオレンジ」に見えなくもないが、メーカー公式には「コーラル(珊瑚色)」とのこと。胸スポンサーはフランスの住宅メーカー。
背面の首元にも配されているライオンは、カルヴァドス県の旗や紋章に描かれている。その下の文字は“NORMANS & CONQUERANTS”(ノルマン人と征服者)。
パンツとソックスもコーラルで統一。なので全身「珊瑚色」ということに。
カーンで2シーズン目を迎えたイヴァン・サンティニ。昨季は得点ランキング5位タイとなる15得点を記録し、チームのリーグアン残留に貢献。その活躍によってクロアチア代表にも初招集された。
SM Caen 2017-18 Umbro Supporter Kit
Umbroの企画で、SNSの「Snapchat(スナップチャット)」を通じてデザインを公募し最終的に完成したのが、このサポーターキット。16日に行われた第18節のギャンガン戦で着用された。
エンブレムは刺繍仕上のようで、先に紹介したホームやアウェイとは異なる仕様だ。
このユニフォームは特別に、ライオンの上に“FANS OFFICIAL JERSEY”をプリント。
デザインを採用されたファンにとっては夢のような記念すべき試合だったが、ギャンガンとの一戦は0-0のドローに終わった。