日本海側の雪は落ち着く 太平洋側は晴れるも寒さ続く

 21日は、日本海側は雪は次第に止んで日差しが出る見込み。このため、雪崩や落雪のおそれがあり注意が必要だ。北海道ではきのうより気温が上がり、札幌市でおよそ1週間ぶりに日中氷点下とならない見込み。一方、太平洋側はきょうも晴れて寒く乾燥した天気が続く。

日本海側 雪のあとはなだれに注意

 21日は、冬型の気圧配置は緩み、大陸から高気圧が移動してくる。このため、これまで続いていた日本海側の雪はきょう午前までのところが多く、新潟県や石川県など北陸地方では昼前には晴れてくるため、雪崩や落雪に注意が必要だ。
 太平洋側は晴れて乾燥が続き、火の取り扱いに気を付けたい。

北海道の雪 各地で記録的

 先月から強い寒気が入り続けた北海道では、今季は雪の始まりが例年よりも早く、長く降り続いている。北海道の留萌市では今週に入って積雪が1メートルを超えて、12月にこれだけの雪が積もるのは1966年以来51年ぶりとなった。
 きょう午前5時現在の積雪は83センチで、平年の3倍以上の積雪が続いている。

 また、長期積雪(根雪)の始まりが早くなっている。札幌管区気象台は、函館市の長期積雪の初日を今月19日とし、1961年の統計開始以来で最速となった。平年に比べておよそ1ヶ月以上早くなっている。
 また、札幌市と帯広市は18日でそれぞれ統計史上2番目の早さで、平年より2週間早くなっている。
 ※長期積雪とは・・・積雪の継続期間は30日以上の状態

21日午前4時の積雪の深さ。出典=気象庁ホームページ。

きょうも各地で平年を下回る気温に

 今朝は午前4時半すぎに、北海道十勝地方の陸別町で全国の今季最低となるー24.4℃を観測した。北海道では日中は昨日より3~5℃気温が上がり、札幌では、予想最高気温が2℃と、およそ1週間ぶりに日中氷点下にならない見込み。
 そのほか各地昨日と同じかやや気温の上がるところが多くなる。平年の気温を1℃前後下回るところがほとんど。あす以降は寒気は一旦弱まる見込み。

■21日(木)の予想最高気温
 札幌  2℃
 仙台  7℃
 東京  10℃
 名古屋 11℃
 大阪  10℃
 福岡  10℃
 那覇  19℃

(気象予報士・崎濱綾子)

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