生物多様性の大切さを伝えるパネル展示「日本の生物多様性とその保全」が、横須賀市自然・人文博物館(神奈川県横須賀市深田台)で開かれている。国立科学博物館(東京)の巡回展で、24日まで。
生物多様性とは、種レベル、遺伝子レベル、生態系レベルでの多様なありようを一言で表した言葉。日本は、国土面積は小さいながらも地形や気候の関係から豊かな生物相に恵まれている。
琉球列島、小笠原諸島、本州中部の高山など、特に生物多様性の高い地域で見られる固有種の動植物や絶滅危惧種を紹介。全国的な干潟や藻場の消失、シカの増加による食害など、生物多様性が減少している現状も伝え、保全の重要性を訴えている。
同博物館は「生物多様性とは何かを知って、私たちが気をつけなければならないことがあると知ってほしい」と話している。
入場無料。問い合わせは、同館電話046(824)3688。