故下垣内洋一氏「お別れの会」、1500人が献花

 10月25日に83歳で逝去した元NKK(日本鋼管)社長、JFEホールディングス社長の下垣内洋一氏のお別れの会が20日、都内の帝国ホテル孔雀の間で行われ、鉄鋼業界関係者など約1500人が遺影に向かい、生前をしのびながら献花した。

 下垣内氏は1958年(昭33)、日本鋼管に入社して長く営業畑を歩き、97年に社長に就任した。故江本寛治川崎製鉄社長と2年間にわたり本音をぶつけ合った協議を重ね、「21世紀に確固たる事業基盤を形成するため事業規模の追求は避けて通れず、そのパートナーとしては川崎製鉄をおいて他にない」との強い信念で鉄鋼大統合を成し遂げた。「JFEの生みの親」であり、JFEホールディングスの初代社長となった。

 お別れの会はJFEホールディングスの林田英治社長が主催者となり、JFEグループから柿木厚司JFEスチール社長ら関係者多数が出席した。新日鉄住金の宗岡正二会長、進藤孝生社長など業界関係者、取引先幹部らも多数参列。場内では故人ゆかりの写真が展示され、参列者は在りし日の故人をしのびつつ、最期の別れを惜しんだ。

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