「日本ラッド」の製造業向けIoTシステム、ヤマシナが販売開始

 工業用ファスナー大手のヤマシナ(本社・京都市山科区、社長・堀直樹氏)は18日、システムインテグレーターの日本ラッドが開発した製造業向けIoTソリューションパッケージシステムの販売を開始する、と発表した。また、同システムをヤマシナの工場に導入することを決めた。

 同システムは、製造業の工場で、システム構築にかかる労力や時間を短縮できるだけでなく、生産効率と品質の向上にもつながる。また、シンプルなシステム構成であることや、生産進度・稼働時間・設備状態・異常情報などを分析管理できるなどの特長をもつ。

 ヤマシナは2018年4月の稼働開始を目標に同システムを工場に導入し、工場での生産効率の向上を図りながらビッグデータとして取り込む生産情報の解析を日本ラッドと進め、生産の予知保全や製品のトレーサビリティなどに生かし、品質管理の強化・向上を目指す。また、両社は今後も製造現場力とIoTシステム開発力を組み合わせ、他社にはない製造現場密着型のIoTソリューションを展開していく方針だ。

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