「未来社会デザイン会議」、住友電工がプレゼン

 2025日本万国博覧会誘致委員会はこのほど、東京都千代田区の経団連会館で「未来社会デザイン会議」を催した。官民挙げた大阪への誘致活動の一環。23社の若手社員108人が未来の課題を解決するアイデアを発表した。住友電工では教育についてプレゼンテーション。効率化によるスキルアップの促進や、経済状況による格差の解消につながるアイデアを披露した。

 住友電工では研究開発や広報、営業担当の社員でチームを編成。さまざまな現場にヒアリングして解決するべき課題を設定した。発表では「スミトモデンコウ・ゴー・スマート!」のテーマで脳に直接知識をインプットし、さまざまなセンシング技術を使って知見をコピーできる未来のシステムを提唱。「学習の効率化で思考力などを養い、AI(人工知能)に置き換えられない能力を伸ばしていければ」と将来の目標を語った。また金属関連のメーカーでは丸一鋼管のチームも参加。

 併せて行われた万博実現に向けた決起集会では誘致委員会の松本正義会長代行(住友電工会長)が「政府・自治体・経済会が一体となり国家的なイベントとして誘致に取り組んでいきたい。また若い人たちのエネルギーを注ぎ込み魅力ある万博にしていきたい」と話し、乾杯の音頭を取った。

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