メガネ破壊、忍者出現、菊池の美技も… 今季の好珍プレー集【西武編】

西武・岡田とメヒアのお茶目な一面も紹介【写真:(C)PLM】

フェンス直撃の長打のはずが、炭谷で“勘違い”アウトに

 プロ野球界はすっかりシーズンオフとなり、契約更改や選手の移籍、去就などがメディアを賑わす時期となっている。各球団、来季の新外国人選手も続々と発表されてきており、来季に向けた編成を進めている。

 球春到来となる2月1日のキャンプインまで、あと1か月ちょっと。選手たちの華麗なプレー、手に汗握る熱い試合が早くも恋しくなっているファンも少なくないはずだ。そんな中、パ・リーグオフィシャルメディア「パ・リーグTV」では、今季の興奮や感動、そして笑いを回顧させてくれる各球団の珍プレー好プレーを集めた動画を公開中だ。そこで、ここではパ・リーグ球団の珍プレー好プレー3傑を独断でピックアップし、紹介していきたい。今回はパ・リーグ2位の西武だ。

【珍プレー】
(3)あ、メガネが…
 9月8日の日本ハム戦の8回、マウンド上の藤原良平投手がアクシデントに見舞われた。石井一成に3ボール1ストライクから四球を与えた直後、それは起きた。投球を受けた炭谷が球審にタイムをかけて立ち上がり、藤原へ向けて歩み始めた。右腕は汗を拭い、かけていたメガネを外す。その瞬間、炭谷から放られたボールが藤原を襲い、外した瞬間のメガネに直撃した。レンズが外れ、グラウンド上へと落下し、しばらく行方不明に。捜索の末に、レンズを発見。幸いにも割れてはおらず、フレームにはめ直して藤原は続投した。

(2)追い越しちゃった…
 7月19日のソフトバンク戦で目を覆いたくなるようなミスが起きた。6回の攻撃。左前安打で出塁した炭谷を一塁に置き、続く金子侑が放った打球は左翼後方への大きな飛球に。左翼の中村晃は懸命にグラブを伸ばしたが、届かずにフェンス直撃の当たりとなった。だが、一塁走者の炭谷が、中村晃が捕球したものと“勘違い”。猛ダッシュで一塁へと帰塁してしまった。一塁ベースを回っていた金子侑が炭谷を追い越す形となり、金子侑に対してアウトが宣告された。

山川のグラブトスと、ソフトバンク柳田の競争も…

(1)忍者現る
 8月13日のロッテ戦で、このプレーは起きた。西武の1点リードで迎えた9回の攻撃。1死二、三塁で打席には水口が入った。1ボール1ストライクからの3球目に西武ベンチはスクイズを仕掛けたが、チェン・グァンユウのスライダーに水口は空振りし、三塁走者の外崎は三本間に挟まれた。ダッシュで外崎を追いかけ出す捕手・田村。その瞬間、外崎はクルリと回転し、田村の右側をすり抜けてホームに。慌てて送った田村の送球も間に合わず、まさかの生還となった。

【好プレー】
(3)中村剛也の逆シングルキャッチ&ジャンピングスロー
 5月31日の広島戦。9回1死一塁で、広島の鈴木誠也が、平井克典から放った三塁線へのゴロに、素早く反応した中村は逆シングルで華麗にキャッチ。そのままジャンプすると、体を二塁方向へと向けて二塁へ転送。難しい体勢での送球となったが、見事に二塁・浅村へのストライク返球となり、二塁走者を封殺した。

(2)山川穂高の華麗なグラブトス
 9月17日のソフトバンク戦。3回2死一、三塁で多和田真三郎からソフトバンク柳田悠岐が放った打球は一塁へのボテボテのゴロに。打球に向かって前進した山川は、捕球とほぼ同時にベースカバーに入る多和田に素早くグラブトス。打者は球界を代表する俊足の柳田だったが、間一髪で間に合い、アウトにした。瞬時の判断と、正確なトスが光ったプレーだった。

(1)菊池雄星の猛ダッシュ&スライディングキャッチ
 4月14日のロッテ戦で、エース菊池が闘志溢れるプレーを見せた。初回先頭の伊志嶺を四球で歩かせ、打席には大嶺翔。ここでロッテベンチは送りバントに出たが、そのバントは小フライに。投球とともにスタートを切っていた菊池は抜群の反応を見せ、滑り込んでバウンドする前にボールをキャッチ。さらに滑り込んだ体勢のまま、体を回転させて一塁へ送球し、一塁走者も悠々とアウトにした。スタートの速さ、瞬時の反応、そして流れるような一連の動作と、見事な好プレーだった。

(Full-Count編集部)

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