Jリーグでも指折りの助っ人FWだったジュニーニョ。
川崎フロンターレで9シーズンを過ごし、通算208得点を記録した同クラブのレジェンドだ。
Jリーグを制覇した川崎のもとにそんなジュニーニョからビデオメッセージが届いたのだが、その内容は古巣での愛に溢れていた。
カメラに向かって3分近く語り続けたジュニーニョ。
その内容を文字起こししてみると、想いの強さに驚かされる。
ジュニーニョ(元川崎フロンターレ)
「川崎フロンターレの皆さん、私は今、ブラジルのバイーア州サルヴァドールにいます。
このビデオメッセージで、選手やチーム関係者の皆さんにお祝いの言葉を送りたいと思います。
Jリーグ優勝、本当におめでとうございます。この喜びを全ての人と分かち合いたいです」 ジュニーニョ(元川崎フロンターレ)
「選手では特にケンゴ、コバヤシ、アンドウ、リョウタ、イガ、タサカ、ノボリ。私がチームにいた時、彼らと一緒にプレーができて幸せでした。
彼らは私がチームを抜けた後も戦い続け、Jリーグ優勝という夢を諦めなかった。
私はここブラジルから親愛なる気持ちを送ります。どうか来年も夢に向かって諦めずJリーグ連覇を果たしてください。
川崎フロンターレは連覇に値するチームですし、川崎フロンターレのサポーターもまた連覇に値する素敵なサポーターです。今年以上の活躍を期待しています。
それからスタッフの皆さんにもお祝いの言葉を送ります。
特に同じ時間を過ごしたオニ、ベティ、そして通訳のレオン(中山和也さん)。彼は私だけでなく私の家族にもたくさんのサポートをしてくれました。繰り返しになるけれど、本当に優勝おめでとうございます。
また来年、再びチャンピオンを目指してガンバッテクダサイ!もう一度タイトルを!さらに大きな目標を抱いて来年はタイトル三冠を目指しましょう。
Jリーグだけでなくルヴァン杯、天皇杯、全ての大会で勝利できる条件が揃っています。
私の心をいつも皆さんと一緒です。皆さんを応援します。川崎フロンターレにとって来年は今年より良い年になりますように。
それからサポーターの皆さんにはもう一度感謝の気持ちを伝えたいです。
優勝の瞬間はサポーターの皆さんも感極まって涙を流したかもしれません。でもそれは喜びの涙です。私がチームにいた時、悔し涙を何度も経験しました。今回流した涙は歓喜の涙です。
優勝が決まった瞬間のサポーターの皆さんの声援や喜びの声はとても美しく感動的でした。本当におめでとうございます」 ジュニーニョ(元川崎フロンターレ)
「何度も何度も言うけれど、川崎フロンターレは優勝に値するチームです。私もサルヴァドールから声援を送り続けます。
私はサルヴァドールにいますが、私の心はいつでも皆さんと共にあります。来年皆さんは今年以上に活躍しタイトルを獲ってくれると信じています。
それでは皆さん、ガンバッテクダサイ!」
これだけの文字数である!
ジュニーニョは「マタライネン」や「ガンバッテクダサイ」などところどころに日本語を織り交ぜながら、偉業を成し遂げたチームを祝福し、それと同時にサポーターにも感謝の気持ちを送った。
こうした古巣選手のメッセージは簡素なものになりがちなだけに、ジュニーニョの古巣愛が垣間見えた内容だった。
川崎のTwitterアカウントも、届いたのは予想以上にアツいメッセージ(泣)」というコメントを添え、この映像を紹介している。