県都の真ん中に…

 長崎版「今年の新語・流行語」、大賞は「ゼイワン」でーす…こんな感じだったのかな、と想像しながら書いているのは、残念なことに音量が絞ってあったから。昨日の夕方、職場でぼんやり眺めていたローカル情報番組の画面から▲「ゼイワン」は言わずと知れた「J1」。今年、県内を熱く沸かせたプロサッカーのV・ファーレン長崎、高田明社長の“名調子”である。チームが私たちにくれた興奮と感動に改めて感謝。県内の書店では、ゼイワン昇格への軌跡を振り返る本社謹製の「報道記録集」も発売中▲CMはさておき-。昨日の1面には長崎市の三菱重工幸町工場一帯の跡地活用策を巡る記事があった。長崎港から見て浦上川の右岸、県都のど真ん中の7ヘクタール。三菱重工業による公募に対し、複数の企業が熱い視線を注いでいる▲このエリアにフットボール専用競技場の新設を要望する声がある。もちろん巨額の投資を伴う事業になる。右から左へ、と簡単にはいくまいが▲利便性の高い新競技場やそれによる集客の安定はJリーグで戦うチームを長く力強く後押しするはずだ。スポーツが身近にある街…それだけで夢は広がる▲跡地活用策のコンセプトは「住む・働く・楽しむ」。「“蹴る”を加えてくれればいいのにね」-サッカー好きの同僚が笑う。(智)

【編注】高田明社長の高は、口が目の上と下の横棒なし

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