今週末にサンティアゴ・ベルナベウで開催される、レアル・マドリーとバルセロナによるクラシコ。
『WOWOW』の他『スポナビライブ』や『DAZN』でも放送されるということで、日本でも多くの人が観戦することになるだろう。
そこで今回はクラシコを盛り上げる意味でも、過去の記事をプレイバック!
2000年以降のクラシコにおいて“絶対に忘れられない”5つの名シーンを振り返ってみよう。
1. ”裏切り者”に向けられた洗礼
試合情報:2001-02 ラ・リーガ 第30節
会場:カンプ・ノウ
試合結果:バルセロナ 1 - 1 レアル・マドリー
2001年、バルセロナの中心選手であったルイス・フィーゴはレアル・マドリーへと“禁断の移籍”を果たした。すると、バルセロナのファンは怒りを露わにし、移籍後迎えた初のクラシコで大ブーイングを浴びせる。
69分、コーナーキックを蹴るために近付いてきたフィーゴに様々な物が投げ込まれ、試合は13分間にわたって中断に。豚の頭部が投げ込まれたのは有名な話だ。
両サポーター間のライバル意識の強さを物語るエピソードではあるが、危険な目に遭いながらも最後までボールを離さなかったフィーゴの勇敢さも称えられるべきだ。
なお、この試合の翌月にはCLで再びクラシコが実現しているが、カンプ・ノウでの試合にフィーゴは出場していない(動画は「YouTubeで見る」からご覧ください)。
2. ロナウジーニョ・ショー
試合情報:2005-06 ラ・リーガ 第12節
会場:サンティアゴ・ベルナベウ
試合結果:レアル・マドリー 0 - 3 バルセロナ
当時、全盛期にあったロナウジーニョ。ドリブルはもはや手のつけられない次元にあり、その全てを見せつけたのがベルナベウでのクラシコだった。
なかでも圧巻だったのは、60分にあげた2点目。スピードに乗ったドリブルでセルヒオ・ラモスとイバン・エルゲラをあっさりかわし、イケル・カシージャスが守るゴールから簡単にゴールを奪う。
ロナウジーニョは直後にも同様の突破から3点目をあげており、この傑出したパフォーマンスを見たマドリーのサポーターがスタンディングオベーションをしたのは有名な話。
ちなみに、リオネル・メッシにとってはこれが初のクラシコとなった。
3. 19歳のメッシ、鮮烈なハットトリック
試合情報:2006-07 ラ・リーガ 第26節
会場:カンプ・ノウ
試合結果:レアル・マドリー 3 - 3 バルセロナ
すでにスターの風格を漂わせていたメッシであったが、本当の意味で初めて世界に衝撃を与えたのはこのゲームだろう。
ともにCLで敗退して迎えたクラシコは、マドリーが常に先手を取る展開。しかし弱冠19歳のメッシが大活躍し、この大一番でハットトリック!試合終了間際に3点目を決めるとカンプ・ノウは興奮の坩堝と化した。
当時のバルセロナはロナウジーニョ中心からメッシ中心への移行期であり、そのことを強く印象付けた一戦でもあった。クラシコという大舞台で、10代の選手がハットトリック…。
そんな偉業を成し遂げる選手は二度と現れないかもしれない。
4. ペップvsモウリーニョ、"5-0"の衝撃
試合情報:2010-11 ラ・リーガ 第13節
会場:カンプ・ノウ
試合結果:バルセロナ 5 - 0 レアル・マドリー
ジョゼ・モウリーニョがマドリーの監督に就任し迎えた初めてのクラシコ。
「ペップvsモウリーニョ」として注目を集めたゲームは、5-0という衝撃的なスコアで幕を閉じた。
当時のバルセロナは充実のシーズンを送っており、前シーズンにインテルで“バルサ封じ”に成功したモウリーニョをもってしてもその勢いを止めることはできなかった。
グアルディオラとモウリーニョによるライバル関係の始まりとも言える試合だ(動画は「YouTubeで見る」からご覧ください。03:08から)。
5. "死闘”のクラシコ、決勝ゴールは103分
試合情報:2010-11 コパ・デル・レイ 決勝
会場:メスタージャ
試合結果:バルセロナ 0 - 1 レアル・マドリー
このシーズン、5度も顔を合わせた両チーム。マドリーはリーグ戦で0-5と大敗しており、タイトルのかかった大一番で雪辱を果たす機会を窺っていた。
試合は両者一歩も引かず、0-0のまま延長戦へ。すると103分、左サイドを突破したアンヘル・ディ・マリアがクロスを送り、クリスティアーノ・ロナウドが頭で合わせこれが決勝点に。
クラシコ史に残る“死闘”を制し、なんとかタイトルを獲得することに成功した。
試合後にはパレードの最中、セルヒオ・ラモスが優勝カップを落とし破壊するという前代未聞のアクシデントも。