【ご当地丼】もう食べた?オリジナル海鮮丼が自分で作れる全国の市場5選

市場に並んだ新鮮な魚介をその場で好きなだけ楽しめる、自分でつくる海鮮丼が日本各地で評判になっています。青森ののっけ丼、釧路の勝手丼、塩釜のマイ海鮮丼……まだまだあるの?! 旅に出たら必ず立ち寄りたい、おすすめのオリジナル海鮮丼スポット5選を一挙ご紹介します。

旅先の市場で食べたい!新鮮な魚介類

旅先で食べたいグルメと言えば……お肉?スイーツ?新鮮な野菜? そしてやっぱり「海鮮」は外せないのではないでしょうか。マグロやサーモン、カニ、イクラ、ホタテ、カキ、エビ……などなど、漁港近くの市場にはとれたて・新鮮な魚介類がたくさん並びます。普段スーパーマーケットで出会うものよりずっと色鮮やかで、眺めるだけで楽しくなってしまいますよね。

市場に訪れた際は、とりあえず持ち帰れる分だけ買い、隣接する食堂やお寿司屋さんで食事するのが通例かと思います。けれど本当は目の前でさばいたお魚や貝を、好きなだけすぐに食べられたらいいのに!お酒やごはんと一緒にかきこんでしまいたい! そう考えているのは私だけではないと思います。
「ごはんを片手に、好きなお刺身を乗せて、自分だけの海鮮丼が作れる」……名付けて「オリジナル海鮮丼」。そんな夢のようなどんぶりを楽しめるお店が実在するって知っていましたか?

好みのネタを乗せられる海鮮丼を全国5か所で発見!

この自分で作る海鮮丼サービス、なんと全国5か所で実施していることがわかりました。名前やシステムは少しずつ異なりますが、ごはんを買って好みのネタを乗せるという基本は一緒。お店によっては、お刺身・生ものだけではなく焼き魚やフライ、漬物や煮物なども用意されているといいます。
お出かけの際、目的地の一つにしたいオリジナル海鮮丼スポット。各地の市場で味わうことができる海鮮丼の魅力や違い、楽しみ方について調べました。

(1)勝手丼@北海道釧路市

釧路 和商市場 (トリップアドバイザー提供)

60年以上の歴史を持つ、釧路の台所・和商市場で楽しめる勝手丼。市場内には鮮魚のみならず青果や精肉、珍味など様々な食品を扱うお店が60軒近く並んでいます。勝手丼の発祥は、ツーリングで市場を訪れたお金のないライダーのために、ごはんだけを買ってもらい小分けにした海産物を乗せてあげたことが始まり、と言われています。

◇購入方法
市場内に数ヵ所ある惣菜店でごはん(100~300円程)を購入。鮮魚店や専門店を回って好みの具材を購入し、丼に乗せます。
◇ネタ一例
カニ、タラコ、ウニ、イクラ、ときしらず(鮭)、ニシン、シシャモ
◇ポイント
なんといっても北海道。カニやイクラをはじめとした北の海の幸がてんこ盛りです。全部のお店が勝手丼に対応しているわけではないので、具を買えるお店は市場にある「勝手丼マップ」で確認しましょう。

釧路 和商市場 (トリップアドバイザー提供)

和商市場
【所在地】北海道釧路市黒金町13丁目25
【営業時間】月~土 8:00~18:00(時期により異なります)
【WEBサイト】 http://www.washoichiba.com

(2)のっけ丼@青森県青森市

のっけ丼

青森駅のほど近く、津軽の荒波にもまれた魚介を始めとしたご馳走がたくさんの古川市場・青森魚菜センターで楽しめるのっけ丼。場内の30軒以上のお店から好きな具材を選べて、子供からお年寄りまで幅広い人に大人気です。お漬物や揚げ物、焼き魚も豊富ですよ。

◇購入方法
食事券を購入し、まずはお盆とごはんを受け取ります。売場を回って好みの具材と券を交換し、丼に乗っけてもらいましょう。
◇ネタ一例
カキ、ホタテ、ヒラメ、のどぐろ、サバ、いかメンチ、ねぶた漬
◇ポイント
食事券は10枚組1,300円と、5枚組650円の2通り。あらかじめ購入するスタイルなのでスムーズに回れます。ネタによって1枚で乗せられるもの、2枚必要なものといったように食券の数で区別がついているのでわかりやすいですね。

青森魚菜センター【所在地】青森県青森市古川1\-11\-16(JR青森駅正面口より徒歩5分)
【営業時間】7:00~16:00(火曜定休)
【WEBサイト】http://nokkedon.jp/

(3)マイ海鮮丼@宮城県塩竈市

宮城県仙台市から車で30~40分ほどの塩釜水産物仲卸市場。その広さと100軒を超える店舗数は日本でも有数の規模で、プロの方が連日買い付けに訪れます。三陸沖を始めとする近海で水揚げされる生マグロなど、旬の魚介類が1年を通じて楽しめます。朝早くからお昼までの営業なので、朝ごはんのつもりで訪れるとゆっくりできておすすめ。

◇購入方法
市場内の売場でごはん・あら汁セット(300円)を注文。多種多様なお店から好みの具材を購入し、席で自由に盛りつけます。ごはん単品や浜焼きセット貸出しもあり。
◇ネタ一例
マグロ、サーモン、甘えび、赤貝、フグ、サザエ、メカブ
◇ポイント
パックに入っているお刺身は、一人で食べられるかな?と不安になりますが食べきれなかったら持ち帰ればOK!数人でシェアしていただくのも良いですね。牡蠣やホタテなどは一つずつ買えます。

写真提供:宮城県観光課

塩釜水産物仲卸市場
【所在地】宮城県塩竈市新浜町一丁目20番74号
【営業時間】6:30~12:00(土日祝13:00まで/水曜定休)
【WEBサイト】http://www.nakaoroshi.or.jp

■(4)味勝手丼(みがってどん)@茨城県日立市

味勝手丼

海の幸にも恵まれている茨城県。日立の海のそばにある道の駅・日立おさかなセンターは、ずらりと並ぶお刺身や干物などの販売コーナー、お寿司屋さんや食堂、そして名物の海鮮浜焼きと味勝手丼など長時間ゆっくり楽しみたい施設です。駐車場が充実しており東京周辺からのドライブにもぴったりです。

◇購入方法
ごはん・みそ汁(100円)を受け取り、バイキング形式で好みの具材をお盆にとっていきます。取り終わったらお会計し、テーブルで盛り付けます。
◇ネタ一例
シラス、アジ、つぶ貝、タイ、イカ、ボタンエビ、たまご焼き
◇ポイント
混み合うお昼時には先に店員さんに申し出て席を確保しましょう。お盆にどんどんネタを取っていくスタイルなので、取り過ぎにはご注意を。同じテーブルで浜焼きも楽しめるので同時にチャレンジすることをオススメします(周囲の香ばしい匂いに耐えられなくなります/笑)。

浜焼きホタテ!

日立おさかなセンター
【所在地】茨城県日立市みなと町5779\-24
【営業時間】9:00~18:00(施設内店舗により異なる)
【WEBサイト】http://hitachi-osakana-center.com/

■(5)九礼丼(くれどん)@高知県

今回ご紹介する中では唯一の西日本エリア。高知・土佐と言えばカツオが自慢の漁師町。木造のアーケード、たなびく漁師旗に昭和レトロを感じます。市場=朝というイメージがありますが、九礼大正市場(くれたいしょういちば)にはその日の朝に水揚げされた新鮮な魚介がお昼過ぎから並び、14時ごろもっとも賑わいます。

写真提供:(公財)高知県観光コンベンション協会

◇購入方法
市場入り口付近の「田中鮮魚店」で食券を購入しお好きな刺身や惣菜と交換。「漁師小屋」でごはんとみそ汁を受け取って、お好みで盛り付けます。
◇ネタ一例
カツオ、タコ、アジ、ウツボ、ちりめんじゃこ、ひじき天
◇ポイント
新鮮なお刺身はもちろんですが、サクサクの唐揚げやその場で焼いてくれる干物も自慢。名物のカツオはぜひ豪快な藁焼きタタキで味わってみて。

写真提供:(公財)高知県観光コンベンション協会

九礼大正町市場
【所在地】高知県高岡郡中土佐町久礼6382
【営業時間】11:00~14:00(毎月第4火曜定休)(12/1~1/31、4/28~5/7、8/5~8/20は休業)
【WEBサイト】http://www.mantentosa.com/sightseeing/see/taisyomachi/

……以上の5か所で楽しめるオリジナル海鮮丼。
各地の海の幸をどんぶりに凝縮してしまうなんてとても贅沢。季節ごとに違う魚介が旬を迎えるので、同じ市場に何度行っても楽しめそうですね。もちろん、それぞれの町・漁場ごとに異なる海の幸を満喫するのも旅の醍醐味。全部行って食べ比べてみないと気が済みませんね! ご家族と、仲間と、もしくは気ままに一人でお出かけしてはいかがでしょうか。

※関連リンク※

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