市民団体「高校生平和大使派遣委員会」は21日、来年8月にスイス・ジュネーブの国連欧州本部で核兵器廃絶を訴える高校生を約20人募集すると発表した。本県からは3人を選出する予定。
1998年のインドとパキスタンの核実験をきっかけに国連へ毎年派遣し21回目。2001年以降は高校生1万人署名活動実行委が集めた核兵器廃絶を訴える署名を届けている。
長崎市役所で会見した同派遣委共同代表の平野伸人さん(70)は「核兵器を巡るさまざまな動きの中で、平和大使もじわりと存在感を増している。世界の平和に関する重要な役割を果たすにふさわしい人材を求めている」と話した。
選考会は1月14日午後1時半から、同市桜町の県勤労福祉会館で開催。これを皮切りに福島など全15都道府県で開く。小論文と面接があり、平和に対する熱意と活動に継続して取り組む責任感、発信力を重視し審査する。
申し込みは、はがきに氏名、学校名、学年、住所、電話番号を記入。1月10日ごろまでに〒850-0057、長崎市大黒町4の16、平和活動支援センター、高校生平和大使募集係へ郵送する。選考会当日参加も可能。