JFEテクノス、キリンビール横浜工場のイルミネーションを装飾 冬の夜を華やかに灯す

 幻想的なイルミネーションが冬の夜を華やかに灯し、道行く人をビールでの乾杯へと誘う―。キリンビール横浜工場(横浜市鶴見区)のエントランスが彩り豊かな光に包まれている。JFEエンジニアリングの100%子会社、JFEテクノス(社長・松本広司氏)が手掛けた装飾だ。〝寒い冬でも美味しいビールが飲みたくなる〟シンボルイルミネーションで、人々の注目を集めている。

 今回のイルミネーションは同社が4千球のイルミネーションを手掛け、旭硝子が高さ2メートル、長さ3メートルの3層ガラスオブジェを製作。同じ臨海京浜地区に拠を構える企業が技術を結集した形となった。イルミネーションの色は親しみやすくビール色でもあるシャンパン色。さまざまな色に変更可能なフルカラーポールライトも設置することでプログラミングによる動きもプラスし、来場者をさらに楽しませる効果を演出した。

 JFEテクノスは機械・電器設備の工事や製品販売を行なっており、イルミネーション事業は2002年から展開。通常、イルミネーション業界では企画、提案、設置、メンテナンスをそれぞれ別の企業で行うことが多いが、同社は全て一括で請け負うことができることが強みとなっている。その評価は高く、丸の内仲通りを始め全国で多くのイルミネーションを手掛けている。

 キリンビール横浜工場においては、15年から施設イルミネーションを施工。「寒くなりビールから気持ちが離れやすい冬に気軽に入りやすいイメージになるように」との想いを具現化した。民間工場での設置や常設のイルミネーションの施工は初となる。

 松本社長は「2020年の東京五輪にかけてイベントはかなり増え、伸びるチャンスと捉えている。まだ伸びしろは多く、頑張っていきたい」として、18年度は今年度比倍増となる52件の受注を目指していくと意気込んでいる。

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