「2017年シーズン成功の鍵は開発スピードの維持」とフォース・インディアF1

 フォース・インディアF1チームのチーフオペレーティングオフィサーであるオットマー・サフナウアーは、2017年はシーズンを通して開発スピードを維持できたことが、好成績達成に大いに役立ったと考えている。

 フォース・インディアは今シーズンもF1において際立った一貫性と高いパフォーマンスを見せた。コンストラクターズ選手権では4位を獲得し、2年連続で“トップ3以下でのベストチーム”となっている。

 セルジオ・ペレスとエステバン・オコンの実力については言うまでもないが、チームが期待を超えるパフォーマンスを発揮し続ける理由は、長年にわたる継続的な改善と落ちることのない開発ペースにあるとサフナウアーは指摘する。

「これほど数多くのパーツをサーキットに持ち込んだシーズンは過去になかっただろう。レースではほぼ毎回、何らかの新しいパーツをマシンに使ってきた」

「2017年シーズンの後半では、開発のレベルも大きく前進した。そしてサマーブレイク以降に行われたレースのほとんどで、4番目に速いチームとなっていた」

「コンストラクターズ選手権4位が確定した後でも、2018年用の開発パーツをマシンに装着し、来シーズンに向けた学習の一助としてきたのだ」

 フォース・インディアの予算規模はF1の全チーム中でも小さい方だ。費用対効果を考えると、最も高効率なチームだと言えるだろう。

「長い道のりだった。今のレベルに到達するまでに実質10年かかった」とサフナウアーは語り、さらに以下のように続けた。

「このスポーツには、その場しのぎで解決できる問題などない。我々はチームにとって必然性のある要素を徐々に投入し続けることで、今日の成果を得るに至ったのだ」

「適切な人材への投資は続けていく。アンドリュー・グリーン率いるエンジニアリングの中核チームは、我々のアプローチ同様に真の調和をもって物事に取り組み、長年にわたり一貫した能力を発揮し続けてくれている」

「たとえば風洞やエンジンパートナーの選定に際しても、我々は常に熟慮のうえで戦略的な決断を行ってきた。このチームにとって最適なドライバーふたりを選んだときと同じように」

「そうした数々の決断を下し、迅速な開発ペースを維持させるために、BWTを含む新スポンサーの支援は欠かせなかった」

 サフナウアーは、フォース・インディアで働くスタッフひとりひとりがチームに貢献したことを称賛した。

「2年続けてコンストラクターズ選手権の4位をつかみ取ったということは、大変に大きな成果だ」

「これを達成するために力を尽くしてくれた400名のチームメンバーひとりひとりに敬意を表する」

「イギリスのファクトリーにいたスタッフも、レースチームの一員としてトラックサイドで仕事に当たったスタッフも、全員がそれぞれの役目を務めてくれたからこそ、チームの歴史上でも最高な結果につながるシーズンを実現できたのだ」

「成し遂げた今シーズンのパフォーマンスを、我々全員が大いに誇りに思うべきだ」

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