前回大会王者として2018ロシアワールドカップに臨むドイツ代表は、優勝を狙えるチームを2つか3つほど作れると言われるほどタレントが揃っている。前回の優勝経験者ですらメンバー入りできるか分からないほど争いは熾烈で、最終メンバーを予想するのは非常に難しい。
そこでブンデスリーガ公式は、ワールドカップで誰を先発起用してほしいのかポジション別にアンケートを取っている。確かにメンバー争いは激しいが、このアンケートを見るとスタメンは固まっているように感じられる。
まずGKはマヌエル・ノイアーが91%もの票を獲得しており、信頼感は抜群だ。最終ラインも人気がはっきりしている。右サイドバックはバイエルンのジョシュア・キミッヒが92%で1位、左サイドバックはケルンのヨナス・ヘクターが58%で1位、それにアウグスブルクDFフィリップ・マックスが24%で続く。センターバックは不動のコンビでマッツ・フンメルス、ジェローム・ボアテングがそれぞれ選ばれている。
中盤はボランチにユヴェントスのサミ・ケディラとレアル・マドリードのトニ・クロースが人気を確立している。こちらも前回の優勝を知るメンバーだ。驚きなのは2列目だ。
まず右サイドハーフにはバイエルンのトーマス・ミュラーが64%の票を獲得して1位、トップ下にはアーセナルのメスト・エジルが60%で1位と、ここは予想通りだ。エジルをシャルケのレオン・ゴレツカが追いかけているが、サポーターはまだエジルのことを高く評価している。
サプライズなのは左サイドハーフで、1位にはドルトムントMFマルコ・ロイスが選ばれているのだ。ロイスは54%の票を獲得し、パリ・サンジェルマンMFユリアン・ドラクスラー(41%)を上回っている。ロイスは負傷による離脱が続いており、今季も満足にプレイできていない。前回のブラジルワールドカップも怪我で不参加となり、EURO2016ではまさかのメンバー漏れを経験している。それでもサポーターはロイスのことを高く評価しており、ロシアの地でプレイしてほしいと願っているようだ。いかにロイスの才能が認められているかが分かる結果と言えよう。
最前線にはライプツィヒで活躍するティモ・ヴェルナーが選ばれており、こちらも不動の人気を確立しつつある。
果たしてドイツ代表を率いるヨアヒム・レーヴはロシアの地でどのようなイレブンを組んでくるのか。ロイスがサポーターの期待に応えるには、まずドルトムントでしっかりと結果を出す必要がありそうだ。