佐世保でPAC3展開訓練 空自、北朝鮮情勢受け

 北朝鮮による弾道ミサイル発射が相次ぐ中、航空自衛隊は22日、地対空誘導弾パトリオット(PAC3)の展開訓練を長崎県佐世保市の海上自衛隊佐世保基地で実施した。緊迫する情勢を受け6月以降、全国で訓練に取り組んでいる。長崎県内での公開は初めて。

 戦術技量の向上が目的。空自芦屋基地(福岡県芦屋町)の第2高射群第5高射隊に所属する隊員約30人が参加した。

 午前7時すぎ、レーダー装置やPAC3の発射機などを積んだ大型車両が相次いで佐世保基地に入り、倉島岸壁に展開。けん引していた車両部分を切り離すなどして、隊員が発射の準備を完了するまでの手順を確認した。

 訓練を指揮した第5高射隊長の島田正輝3等空佐は「迅速かつ確実にできたと考えている」と語った。

隊員がPAC3の発射機を海沿いに展開した訓練=佐世保市干尽町

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