<レスリング>階級を上げた高谷惣亮(ALSOK)が通算7連覇を達成…天皇杯全日本選手権・第3日(2)

風物詩ともなった高谷惣亮(ALSOK)の優勝後のパフォーマンス

 天皇杯全日本選手権第3日は12月22日、東京・駒沢体育館で前日スタートした10階級の決勝が行われ、階級を上げて男子フリースタイル79kg級に出場した高谷惣亮(ALSOK)は全日本大学選手権86kg級2位の浅井翼(拓大)をテクニカルフォールで下し、74kg級時代から通算して7年連続7度目の優勝を遂げた。

 同74kg級は世界選手権70kg級優勝の藤波勇飛(山梨学院大)が勝ち、初の全日本選手権制覇。同97kg級は復帰した元世界選手権代表の山口剛(ブシロード)が10月の愛媛国体で敗れた園田平(拓大)を3-2で下し、2年ぶり5度目の優勝を遂げた。

 男子グレコローマンでは、2016年リオデジャネイロ・オリンピック66kg級代表の井上智裕(富士工業)が72kg級を制した。同130kg級は園田新(ALSOK)が4連覇を達成。同67kg級は下山田培(警視庁)、同87kg級は角雅人(自衛隊)が、いずれも初優勝を飾った。

 女子は、55kg級に出場した世界選手権53kg級2位の向田真優(至学館大)が、昨年の53kg級に続いて優勝。同57kg級は坂上嘉津季(ALSOK)が元55kg級世界チャンピオンの浜田千穂(キッコーマン)にテクニカルフォール勝ちして昨年の60kg級に続く2連覇を達成した。

 同72kg級は、JOC杯ジュニア67kg級優勝の松雪成葉(愛知・至学館大)が昨年75kg級2位の古市雅子(日大)を破り、18歳で全日本選手権を制覇した。

 各階級の成績は下記の通り。


 フリー74kg級 フリー79kg級  フリー97kg級  グレコ67kg級  グレコ72kg級 

 グレコ87kg級 グレコ130kg級  女子55kg級  女子57kg級  女子72kg級 


男子フリースタイル

 【74kg級】

 ▼決勝
藤波勇飛(山梨学院大)○[フォール、1:53=10-2]●保坂健(自衛隊)

※藤波は初優勝

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 【79kg級】

 ▼決勝
高谷惣亮(ALSOK)○[Tフォール、5:59=10-0]●浅井翼(拓大)

※高谷は7年連続7度目の優勝(前回までは74kg級)

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 【97kg級】

 ▼決勝
山口剛(ブシロード)○[3-2]●園田平(拓大)

※山口は2年ぶり5度目の優勝

男子グレコローマン

 【67kg級】

 ▼決勝
下山田培(警視庁)○[10-5]●川瀬克祥(シリウス)

※下山田は初優勝

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 【72kg級】

 ▼決勝
井上智裕(富士工業)○[7-3]●花山和寛(自衛隊)

※井上は2年ぶり4度目の優勝(前回は66kg級)

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 【87kg級】

 ▼決勝
角雅人(自衛隊)○[2-1]●岡太一(自衛隊)

※角は初優勝

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 【130kg級】

 ▼決勝
園田新(ALSOK)○[Tフォール、1:49=8-0]●谷田昇大(和歌山県教育庁)

※園田は4年連続4度目の優勝

女子

 【55kg級】

 ▼決勝
向田真優(至学館大)○[4-2]●五十嵐彩季(愛知・星城高)

※向田は2年連続2度目の優勝

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 【57kg級】

 ▼決勝
坂上嘉津季(ALSOK)○[Tフォール、5:35=12-2]●浜田千穂(キッコーマン)

※坂上は2年連続2度目の優勝

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 【72kg級】

 ▼決勝
松雪成葉(愛知・至学館高)○[6-1]●古市雅子(日大)

※松雪は初優勝

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