ギャラリー情報(12月23日掲載)

 ◆井川惺亮 襖絵と屛風展 1月1日~3月31日、雲仙市小浜町の雲仙ビードロ美術館。現代美術作家、井川惺亮長崎大名誉教授が日本の様式美に挑んだ美術展。襖絵(ふすまえ)は4枚一組(縦177×横388センチ)。白の地にアクリル絵の具6色を使った。金屛風(びょうぶ)は六曲一双の左隻(172×376センチ)を制作。右隻「良寛貼交屛風(複製)」に対抗するように原色で現代の美を表現した。掛け軸のほか20代の未発表の自画像なども展示。1月6日午前11時から同館で井川さんが作品解説する。12月31日は午後3時まで、元日休館。同美術館(0957・73・3133)

 ◆第3回新春展 1月10~21日、長崎市大橋町の画廊アルカイック。遠藤彰子(二紀会理事・神奈川県)、赤羽カオル(同会委員・栃木県)、小柳吉次(同・東京)、生駒泰充(同・滋賀県)、加野尚志(同・長崎市)、増田常徳(武蔵野美術大非常勤講師・五島市出身)の6人の美術作家の作品展。油絵の具やミクストメディアなど多様な素材による風景や静物、人物の小品計12点を展示。同画廊(080・3094・6395)

 ◆第9回アトリエ18区絵画教室作品展 26日まで、長崎市万屋町のコクラヤギャラリー4階。長崎市の洋画家、水本睦也さんが主宰する教室の作品展。小中学生から80歳代の生徒約50人が各1点出品。油彩、水彩、アクリル、パステルなどさまざまな素材による具象、抽象絵画の力作が並ぶ。水本さん(095・839・0790)

 ◆複刻・長崎古版画の世界~出島・異国文化との出合い 1月31日まで、佐世保市島瀬町の親和アートギャラリー。江戸時代に長崎・出島を窓口にもたらされた調度品や動物など異国文化を版画にした「長崎古版画」11点を紹介。「出嶋阿蘭陀屋舗景」1点は全期間展示。残り10点は前期(29日まで)、後期(1月4~31日)で展示替えする。前期は「アメリカ人図」「ヲロシヤ人」「駝鳥之図」など、後期は「唐船入津之図」「大清朝人図」「韃靼人之図」など。31日~1月3日は休館。同ギャラリー(0956・23・4856)

 ◆第7回レンガのある風景絵画写真展 1月5~15日、長崎市茂里町の長崎ブリックホール2階ギャラリー。同ホールへの親しみを深め、市内に多い「レンガのある風景」への関心を高める目的で開催。本展には15日まで募集した150号の日本画や油彩、水彩、版画、ユニークなれんが絵、さらに写真など計50点を展示。同ホール4階事務室(095・842・2002)

 ◆松原洋写真展「月華長崎」 1月3~16日、長崎市万屋町のコクラヤギャラリー3階。「光の街ながさき」をテーマに撮影を続けるアマ写真家。今回は「軍艦島と月」を被写体に加えて組み写真に仕上げた。ベストショットを求めて深夜の撮影を何度も重ねたという。全紙を中心にA3サイズを含む計約30点を展示。松原さん(090・9585・0164)

 ◆画業50周年 小崎侃作品展 27日~1月3日、長崎市浜町の浜屋百貨店8階美術ギャラリー。11月、グラバー園に建立された日本洋食の祖、草野丈吉の銅像を制作した彫刻家で、木版画家。初個展から丸50年のことし、本展で423回目の個展となる。1978年に長崎新聞に連載した「ふるさと人物伝」の挿絵100点に、新作「草野丈吉」1点を加えて展示する。ほかに種田山頭火と長崎叙情シリーズ、月刊「俳句界」の表紙絵、さらにガラス絵や掛け軸なども並べる。同店(095・824・3221)

【編注】小崎侃作品展の崎は、大が立の下の横棒なし

 ◆長崎8月9日親子展 田中道太郎・光 1月7~11日、長崎市万屋町のコクラヤギャラリー4階。二人は大村市在住の父子。81歳の父、道太郎さんが油絵を、46歳の長男、光さんが写真を展示。道太郎さんは山岳画家として知られ、二紀展に出品、県展で2度受賞した。本展は「8・9」がテーマ。少年の道太郎さんが原子野で見た光景など約10点を展示。光さんは、写真歴約30年で、個展開催は10回を超える。今回は幅10メートルの大作など平和公園周辺で撮った約10点を出品。同ギャラリー(095・825・2600)

 ◆プロトタイプより~山口博司 1月4日まで、西彼長与町のGallery SoRa。山口さんは同町在住の画家で二科会会友。アクリル絵の具で抽象画を描く。本展では、「プロトタイプ」シリーズを中心にサムホールから6号までの小品15点を展示。同ギャラリー(090・5020・3823)

 ◆第42回書友会員新春書展 1月3~5日、長崎市万屋町のコクラヤギャラリー4階。毎日展会員で独立書人団審査会員の桐山大綬さんに学ぶ書友会員85人のうち40人が各1点出品。漢字、かな、近代詩文、少字数の4部門に各自、暮らしに生かす独創的な小品を展示する。宮崎彩虹さん(095・865・0484)

 ◆アンデスの宝~アルパカニット展 26日まで、長崎市浜町の浜屋百貨店8階美術ギャラリー。アンデス高地に古代から飼育されてきたアルパカの毛を編み上げたニット。軽くて温かく、インカ帝国の貴族の衣として宮廷を飾ったと伝えられる。伝統の技術でモダンに編み上げた洋服やスカート、ストール、手袋など約100点が並ぶ。同店(095・824・3221)

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