たとえ才能があったとしても、私生活の乱れなどから正しいキャリアを歩めなかった選手も数多く存在する。ローマやレアル・マドリードでもプレイした元イタリア代表FWアントニオ・カッサーノもその代表と言えるのではないだろうか。
カッサーノのキャリアを嘆いているのは、現在ナポリでプレイするFWロレンツォ・インシーニェだ。伊『Gazzetta dello Sport』によると、インシーニェはカッサーノがバロンドールをも獲得できるほどの才能があったと信じているようで、正しい考えをもって努力していれば世界のトップに立てたかもしれない。
「彼は異なる道を行ったからね。残念だよ。もし彼が正しい道を行けば、早い段階でバロンドールを獲得できたかもしれない。メッシ、クリスティアーノ・ロナウドの2人がまだ出てきていない時にね」
現在はメッシとロナウドがバロンドールを支配しており、この2人が原因で世界最高のサッカー選手の座に届かなかった者も多い。さすがにカッサーノもこの2人には敵わないだろうが、インシーニェはもっと若い時ならバロンドールを獲得できた可能性があると考えているようだ。
カッサーノは若い頃より才能を評価されていたが、プライベートには大きな問題を抱えていた。太りすぎてしまうことも多く、荒っぽさから指揮官と衝突してしまうことも珍しくなかった。扱いにくい選手との印象が根付いてしまったところもあり、インシーニェ同様もっとサッカーにのみ集中していればと残念に思っているサッカーファンも多いのではないだろうか。
