もうすぐ始まる大一番、エル・クラシコ。世界中のサッカーファンはスペクタクルを期待し、各国メディアは勝敗予想で盛り上がっているが、ここではクラシコの「ユニフォーム」を振り返ってみたい。
といっても、とても歴代すべてのユニフォームを紹介するのは無理。そこで今回はユニフォームにおける「現在のレアルとバルサ」が始まった、1998-99シーズンからスタート!
なお残念ながら、98-99シーズン以降でも都合により掲載できなかったユニフォームもあるので、可能ならば別の機会に掲載できればと…。
1998-99シーズン
第3節 レアル・マドリー 2-2 バルセロナ
今に続く「adidasのレアル・マドリー」「Nikeのバルセロナ」という構図は、このシーズンから始まった。レアルはHummel、Kelmeという2つのブランドを経由して13年ぶりにadidasと契約。一方のバルサは、当時猛烈な勢いでシェアを拡大していたNikeと初めて契約している。
1999-2000シーズン
第26節 レアル・マドリー 3-0 バルセロナ
このシーズンのレアルは98-99シーズンモデルを継続使用。そしてバルサはクラブ創立当時(1899年)のユニフォームを再現した100周年記念モデルを着用。当時から大変な人気で入手困難だったこのユニフォームは、後に数度の復刻版がリリースされた。
2001-02シーズン
UEFAチャンピオンズリーグ 準決勝1stレグ バルセロナ 0-2 レアル・マドリー
41年ぶりにCLの舞台でクラシコが実現。レアルは2ndレグを1-1で引き分けて決勝に進出した。そのレヴァークーゼンとの決勝で、歴史に残るジダンのスーパーボレーが炸裂する。
バルセロナの2001-02シーズンモデルは襟付きとゴールドのパイピングが特徴で、当時人気が高かったユニフォーム。
このシーズンのCLモデルは胸スポンサー無し。リーグ戦用には胸に“Real Madrid.com”とプリントされていた。番号には、フットボールのユニフォームにしては珍しいタイプのフォントを使用。
2001-02シーズン
第30節 バルセロナ 1-1 レアル・マドリー
グティが着ているのは、2001年11月から使用開始した100周年記念ホームキット。スポンサー無し、スリーストライプスもない純白のユニフォームで、左袖には“Real Madrid 1902-2002”と刺繍されている。100周年記念モデルは、ブラックのアウェイキットも同時にリリースされた。
2005-06シーズン
第12節 レアル・マドリー 0-3 バルセロナ
ロナウジーニョの2得点と、サンティアゴ・ベルナベウでの観客のスタンディング・オベーションが記憶に残る試合。このシーズンのバルサのユニフォームは、全体的に明るめのストライプと、硬めの生地が特徴的だった。
2006-07シーズン
第26節 バルセロナ 3-3 レアル・マドリー
当時19歳だったメッシがハットトリックを達成した試合。このシーズンはヘタフェ戦で“5人抜き”も披露している。ユニフォームについては、このシーズンからついに“胸ロゴ”が入り、営利目的のスポンサーではないとしてもファンの間では物議を醸した。
レアルの胸スポンサーロゴは、このシーズンのみプリントの“BENQ SIEMENS”。右胸には、FIFAから「20世紀最強チーム」として認定された証のトロフィー型ワッペンが付いた。
2007-08シーズン
第17節 バルセロナ 0-1 レアル・マドリー
このシーズン、レアルはリーガ2連覇を達成しクラシコも2勝している。ユニフォームはこのシーズンから“bwin”が胸スポンサーに。
一方のバルサは、このシーズンが“カンプ・ノウ落成50周年記念”だったことから、月桂樹の葉で飾られた特別仕様のエンブレムを付けていた。
2009-10シーズン
第31節 レアル・マドリー 0-1 バルセロナ
クリスティアーノ・ロナウド初のクラシコはバルサに2敗と、ほろ苦い結果に終わった。イエローのシーム(縫い目)が印象的だったユニフォームで、右胸にはデフォルメしたサンティアゴ・ベルナベウを刺繍している。
バルサのユニフォームには、クラブワールドカップのチャンピオンバッジが付く。
2010-11シーズン
UEFAチャンピオンズリーグ 準決勝1stレグ レアル・マドリー 0-2 バルセロナ
9年ぶりにCLでクラシコが実現。このシーズンはバルサが1勝1分で決勝に駒を進めた。なおリーグ戦のクラシコもバルサの1勝1分に終わっている。
バルサの胸の“Unicefロゴ”はこのシーズンが最後。翌シーズン以降は背面にプリントされている。
2011-12シーズン
第16節 レアル・マドリー 1-2 バルセロナ
レアルのユニフォームは、スリーストライプスやメーカーロゴ、各部パイピングにゴールドを配したデザインが人気だった。一方バルサのユニフォームは、かつてないほどに細いストライプが特徴的。そしてこのシーズンから胸に“Qatar Foundation”のロゴが入った。
2012-13シーズン
スペイン国王杯 準決勝1stレグ レアル・マドリー 1-1 バルセロナ
バルサのユニフォームは、その長い歴史でも異例のグラデーションを施したデザインが綺麗。一方レアルはクラブ創立110周年記念ユニフォームで、左袖には記念バッジが付いていた。
国王杯は2ndレグを勝利したレアルが決勝に進出。またリーグ戦のクラシコはレアルの1勝1分に終わっている。
2013-14シーズン
第10節 バルセロナ 2-1 レアル・マドリー
レアルはこのシーズンから胸スポンサーが“Fly Emirates”に変わった。そしてバルサは昨シーズンとは打って変わり、細めのストライプというクラシックなデザインに。クラシコはバルサの2勝に終わっている。
このシーズンはネイマールがバルサに入団。第10節のクラシコでは1ゴール1アシストを記録している。
2015-16シーズン
第31節 バルセロナ 1-2 レアル・マドリー
レアルのユニフォームは、肩のスリーストライプスにライトグレーを配しているので、全体的にシンプルな印象。そしてバルサのユニフォームは、伝統の垂直ストライプではなく水平ストライプを採用し賛否両論に。
2017-18シーズン
スペイン・スーペルコパ 1stレグ バルセロナ 1-3 レアル・マドリー
レアルはアウェイユニフォームを着用している。プロモーションという側面があると思われるが、ユニフォームの色被りがない両者の対戦では極めて珍しいケースだった。
そしてバルサは、日本中が驚いた“RAKUTEN”スポンサーロゴが登場した。