巫女さん修行中 所作を確認、平塚八幡宮

 新年まであと10日を切り、例年約5万人の初詣客が訪れる平塚八幡宮(神奈川県平塚市浅間町)で23日、祈祷(きとう)の受付や縁起物の授与を担う巫女を務める学生らを対象に、行儀作法や所作を学ぶ研修会が行われた。本番さながらの白衣に緋袴(ひばかま)姿の約80人が真剣な表情で取り組んだ。

 近隣の高校生から大学生までの男女らが例年、新年の初詣に備えて奉仕している。宅野順彦宮司らが装束の着替え方やお守りなどの授与方法を指導。学生らは授与役・参拝客役に分かれて実践した。「神様とお客さまとの間を取り持つ役目を意識して」、「ゆっくりと丁寧に明るく応対を」との指導を受け、所作や言葉遣いなどを確認した。

 巫女姿に憧れ、ことし初めて務めるという東京都町田市の女性(19)は「礼儀や心構えを身に付け、参拝される方々に気持ちを込めて接したい」と話していた。

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