人力車からポケベルまで 昔懐かしの道具展

 蓄音機、黒電話、ワープロなど昭和から平成初期にかけて使われていた道具約70点を集めた特別展示「なつかしの道具展」が横須賀市自然・人文博物館(同市深田台)で開かれている。2018年4月8日まで。

 古いものでは、市内で使われていた1936年製の消防車や陶器製の消火器を展示。消防車は、リヤカーのように人力で火災現場まで運び、エンジンを使って沼地や川から水を吸い上げて放水する仕組みで、当時の人々の知恵を感じさせる。

 スマートフォンを持っているのが当たり前の世代の子どもたちに、情報技術がどう発達したのか知ってもらおうと、ポケベルやカセットテープの携帯音楽プレーヤーなどの電子機器が並ぶコーナーも設置。愛用していた世代にとっては懐かしい気持ちになりながら、どこでも音楽が聴け、インターネットにつながるスマホが誕生するまでの流れが分かる構成になっている。

 同博物館は、「親子3世代にわたって懐かしい道具があるので、説明をしながら家族の会話を弾ませてもらえれば」と話している。

 入場無料。問い合わせは同博物館電話046(824)3688。

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