住友商事社長に兵頭専務

 住友商事は22日、来年4月1日付で専務執行役員の兵頭誠之環境・インフラ事業部門長(58)が社長兼CEO(最高経営責任者)に就く人事を発表した。中村邦晴社長兼CEO(67)は同日付で代表権を持つ会長に就任後、6月の株主総会日付で代表権を持たない会長に就く。大森一夫会長は4月1日付で取締役相談役に退く。次期社長の兵頭氏は電力・プラント部門出身。

 兵頭 誠之氏(ひょうどう・まさゆき)84年(昭59)京大大学院工学研究科卒、住友商事入社。12年執行役員、15年常務執行役員などを経て16年4月から現職。59年(昭34)6月生まれ。

兵頭次期社長「金属は重要なビジネス」

 住友商事の次期社長に内定した兵頭誠之専務執行役員が22日、中村邦晴社長兼CEOと共に東京本社で会見し「これからも金属は重要なビジネスだ」と語った。

 兵頭専務は商社を取り巻く経営環境が大きく変わる中で「金属事業部門では、その先を見越した形で再編を含め取り組んでいる」と説明。鋼管事業に関わる原油価格は「一時は底を見たが、持ち直している。オイルブームのころのような1バレル100ドルといった時代は来ないかもしれないが、それを見据えた上で金属部隊も取り組んでいる」と評価した。

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