ヨシモトポールのポール延命対策工法、国交省の「NETIS」に登録

 総合ポールメーカーのヨシモトポール(社長・石原晴久氏)が小松精錬と共同開発したポール延命対策YCK(Yoshimoto CABKOMA Komatsuseiren)工法が「ロール形状を有する炭素繊維シートを用いた鋼管柱脚部補修・補強工法」として国土交通省新技術情報提供システム(NETIS)に登録された。

 同工法は、腐食劣化した鋼管柱などの地際部分に対し、熱可塑性炭素繊維(CFRP)シートを貼り付けることで、簡易な施工・補修・補強を施すことができる技術。施工は、既存ポールの状況確認・調査を行った後にケレンを行い、接着剤を塗布後、CFRTPシートを貼り付けるだけ。はつり・復旧作業を除けば、全工程は約2時間程度で完了できる。シートは三層構造で補強効果・耐久性に優れ、熱可塑性のため、幅広い鋼管径に対応可能。

 今年5月には、石川県の建設新技術に認定された(カボコーマ・Pシートを用いた鋼管柱脚補強工法)。全国の県・自治体などからも多数の引き合いがきている。コスト面や施工性でメリットがあり、建て替え更新時期までの延命工法として注目される。

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