日新インダストリー、マグネ含有亜鉛末塗料が国交省「NETIS」に登録

 日新インダストリーは22日、同社が開発したマグネシウム含有亜鉛末塗料「MAZAX(マザックス)」が国土交通省の公共工事などにおける新技術情報提供システム「NETIS」に登録されたと発表した。亜鉛系、亜鉛・アルミ系など従来のジンク塗料に比べて防錆力に優れ、作業性向上にも配慮されている。今回の登録を機に、高耐食性めっきの補修塗料としてさらなる拡販につなげる。

 従来、マグネ粉末は溶接ワイヤーの煙火原料に使用されており、乾燥塗膜中に配合するには粒が大きすぎるという課題があった。同製品は、アルミとマグネを1対1の割合で合金粉末にし、粉砕加工した粉末と亜鉛粉末を使用することで、平均粒径を小さくすることに成功した。

 また、亜鉛、アルミ、マグネを含有しているため、高耐食めっきと同等の成分を配合しており、補修剤として使用しやすくなった。エアゾールスプレーから刷毛塗り、エアレスまで、さまざまな塗装用途、塗装面積に対応する。

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