芥川賞作家、綿矢りさ(33)の同名小説を松岡茉優(22)主演で映画化したラブコメディー「勝手にふるえてろ」(大九(おおく)明子監督)が23日から全国順次公開される。映画初主演の松岡は「アンモナイトをこよなく愛するサブカル系女子の成長物語。私は社会的“マイノリティー”の鬱々とした思いを目いっぱい表現したつもりなので、応援歌になればうれしい」と語る。
脚本も執筆した大九監督の作品は3度目の出演。初主演の松岡は「台本をめくってもめくっても私の名前ばかり。撮影はどう進行し、私はどう気持ちを切り替えればいいのか。不安やワクワク感でいっぱいになった」と振り返る。
大九監督からは「女子全般に照準を定めず、サブカル女子のハートに届く映画を作ろう」と指示された。松岡は「なぜ周囲と話が通じないのかと悩むヨシカの気持ちを監督と一緒に突き詰めて考えた。頑張って生きるオタク女子やサブカル女子をほめてほしいと思いを込めました」という。