チーズ&豆皿で、クリスマスやお正月にフォトジェニックなおもてなしを!

チーズ&豆皿で、年末年始を楽しもう styling+photography by Tokiko Iino

 もうすぐ、クリスマスとお正月がやってきますね。クリスマスにはチキンやターキーにケーキ、お正月にはおせちや鍋料理などが定番ですが、前菜やお酒のお供として、チーズも活躍してくれますよ。

 そこで、豆皿や小皿を使って、手軽にチーズを盛り付けるコツを紹介します。ひと工夫するだけで、フォトジェニックなおもてなし料理になります。

お勧めのチーズ

〈ウォッシュタイプ〉

外皮がオレンジやピンクのウォッシュチーズ。特有の個性的な香りも、穏やかなものからしっかりしたものまであるので、お好みのチーズをチョイスしましょう。

〈青カビタイプ〉

青カビの模様が、盛り付けのアクセントに。赤ワインやコク豊かな日本酒が食卓に並ぶなら、ぜひ、取り入れましょう。

〈白カビタイプ〉

冬に食べたいチーズの1つ。殺菌乳製のものはマイルドな風味で、チーズを食べなれていない人でも楽しめます。

〈フレッシュタイプ〉

 フルーツやナッツと合わせれば、見た目も華やかでパーティーにぴったりです。

〈セミハード・ハードタイプ〉

 うま味もあって、クセのないものが多いのがこのタイプ。しっかりとした生地のため、好きな形にカットしやすいのも魅力です。

お好みのチーズを選びましょう

豆皿

 まずは、手持ちの食器を見てみましょう。盃(さかずき)やお猪口(ちょこ)でもOKです。ある程度そろったら、どれを使うか・・・。コツは、サイズ感や色のトーン、形、デザインなど、何か共通の要素でセレクトすることです。

 そして、使う皿が決まったら、アクセントとして違うテイストのものを少し加えると、盛り付けが引き締まります。

小物と布

 クリスマスならヒイラギやモミの木。お正月なら、松竹梅や鶴亀のモチーフ、南天など・・・。まずは、手持ちのアイテムをチェック。足りないものは、季節商材の売り場で購入してもよいですが、自宅周辺で見つけた植物や、商品パッケージ、飾りなども意外と重宝しますよ。

まずは、身近にあるものを活用しましょう

クリスマスの盛り付け例:和のエッセンスを

 藍色と白という色み、さらに、サイズ感をある程度統一させた豆皿をチョイス。一方、チーズは三角や丸、拍子木型など、さまざまな形にカットしました。

 種類別に盛ってあるので、「これも一口、あれも一口」とつまみやすいのも、“豆皿&チーズ”の魅力です。

 ヒイラギ柄の手ぬぐいに、本物のヒイラギを添えた金属のトレイをベースにしていますが、ヴィンテージ感や、少しひと肌感があるものを使うことで、窯元の皿とも調和しています。

クリスマスの盛り付け例

お正月の盛り付け例:ネオジャパネスクに

 黒い漆塗りのベースに、白と青という色のトーンのみ統一させ、さまざまな形の皿を使用。赤い漆塗りの盃を組み合わせて、変化を出しています。

 正月飾りに使われるウラジロ(シダ)や餅花を敷き、和の世界感をしっかりと表現しながら、形のちぐはぐな器を配置。遊び心ある“ネオジャパネスク”スタイルにしてみました。

 チーズにも遊び心をプラス。オレンジ色のチーズは富士山型にカットし、ドライフルーツをまぶしたフレッシュチーズは、三重塔に。とろりとしたウォッシュチーズは、ガラスの器に入れて茶菓子風に仕上げました。

お正月の盛り付け例

 一足早めの大掃除をしながら、好みの器を選び、チーズとのペアリングを楽しんでみてはいかがでしょうか。

デザイン監修:盛り付けデザイナー 飯野登起子氏

チーズアレンジ:C.P.A.認定チーズプロフェッショナル 佐野嘉彦氏

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