先週末に行われた第97回天皇杯の準決勝でヴィッセル神戸を下したセレッソ大阪。
決勝に駒を進め、ルヴァンカップとの二冠に可能性を残した。
そんなセレッソ大阪は今季のJ1を3位で終えており、すでにAFCチャンピオンズリーグへの挑戦権を手にしている。
しかし、元日に行われる横浜F・マリノスとの天皇杯決勝の結果次第で、スケジューリングが大きく違ってくるのをご存知だろうか?
まずはレギュレーションを確認しよう。
現在、日本に与えられているACLの出場枠は「4」あり、J1の上位3チーム、天皇杯の優勝クラブという内訳である。
うちJ1の1位と2位、天皇杯の王者がグループステージへのストレートイン権を、J1の3位チームがプレーオフへの挑戦権を手にする。
しかし、J1の3位チームが天皇杯で優勝した場合はストレートインが優先され、代わりとしてJ1で4位だった柏レイソルがプレーオフに進むこととなる(天皇杯の準優勝チームには回ってこない)。
つまり、天皇杯決勝の結果次第でセレッソ大阪は来季のACLにおいてグループステージからの出場になるのか、プレーオフからの出場になるのか変わってくるのだ。
そして、それによって大きく大きな影響を受けるのがオフのスケジューリングだ。
グループステージにストレートインしたチームの初戦は2月14日(水)に予定されている一方で、プレーオフに回ったチームは1月30日(火)に試合を行う必要がある。
つまり、セレッソ大阪が天皇杯決勝で敗れると、ACL出場をかけ1月末には試合に挑まなければいけない。
ただでさえ元日までシーズンが続くにもかかわらず、その1ヶ月後には体を仕上げておく必要があるのだ。この2週間の差は大きすぎる…。
ちなみに、現時点でACL出場を決定しているチーム、その可能性が残されているチームは以下の通り。
後者は条件も揃って紹介する。
・川崎フロンターレ(2017 J1優勝)
→2018 ACLにグループステージから出場・鹿島アントラーズ(2017 J1 2位)
→2018 ACLにグループステージから出場・セレッソ大阪
→天皇杯決勝で勝てば、2018 ACLにグループステージから出場
→天皇杯決勝で敗れれば、2018 ACLにプレーオフから出場・横浜F・マリノス
→天皇杯決勝で勝てば、2018 ACLにグループステージから出場・柏レイソル
→天皇杯決勝でセレッソ大阪が勝てば、2018 ACLにプレーオフから出場
まとめると、川崎と鹿島がACL本戦出場を決めており、逆に柏はプレーオフからの出場のみ可能性が残されているということになる。
こうして見ると、C大阪だけでなく柏も天皇杯決勝の結果次第でシーズンインするタイミングが大きく変わってくることが分かる。今年残り1週間、柏の選手たちがどのようにして過ごすのかも気になるところだ。
ちなみに、天皇は決勝は勝つと負けるで賞金も大きく変わってくる。優勝チームには1億5000万円が、2位チームには5000万円が与えられる。